先月、菅原院天満宮へ再訪したALMAですが、以前から、不思議に思っていることがありました。

天満宮のご祭神はもちろん、菅原道真公ですが、道真公の怨霊を鎮めるためにお祀りしていることは知っているのですが、元々人間である方を何故ここまで、神格化するのか?失礼ながら、どうしても腑に落ちない。。。のです。

そもそも天神さまって、どういう神さまなの???

正式には天満大自在天神という神号を持つ、あらゆる神仏の習合神であり、不信の者が多くなれば、疫病の禍をもたらし、正直の者には護り救済するという神さまだそうです。

天満宮、天神社の総本宮である北野天満宮は、もともと帝の住まいである大極殿(現在の京都御所よりも西にあった)から見て四方(北東・北西・南東・南西)の北西に当たる<乾>の地として重要な場所と考えられていました。

天地全ての神々である<天神地祇>をお祀りした地主神社が建立されていたのです。

この神社に向けて帝が大極殿から祈りを捧げると、北野の天空には北極星が輝き、日・月・星(三辰信仰)の天のエネルギ-が満ち、天皇・国家・国民が平和で安泰に過ごせると信じられていたと言います。

ですから、天神さまはもともと偉大なる宇宙神として崇敬されていたのです。

では、何故、それが菅原道真と同一神となったのか?といいますと、これが、有名な大宰府左遷事件の無念の死と関わることになるのです。

菅原道真公は平安時代の公卿(貴族)で学者で、天皇の信頼厚く右大臣となるも、謀反を計画したとして、大宰府に左遷されてしまいます。

そして、この地で無念の死を遂げ、彼の死後、宮中では病死や事故死が相次ぎ、公の怨霊ではないかと恐れられました。

極めつけは、清涼殿に落雷が落ち(清涼殿落雷事件)多数の死傷者が出たこと、それを見た醍醐天皇は体調を崩し、その三か月後に崩御されました。

これらの事件がキッカケとなり、北野社において公の怨霊を鎮めるべく、神としてお祀りするに至りました。

明日に続きます。。。