以前、安倍晴明の屋敷跡であり、清明神社へ参拝に行ったことがあります。
ついで参りはダメ、といいますが、実はこれ。。。ついで参りでした。
いこういう偶然は、ついで参りというよりもご縁を頂いたと、素直に喜ぶべきことだと思います。
清明の母は、葛の葉という美しい白狐でした。
父、安倍保名は(大阪市阿倍野に住んでいた)信太森葛葉稲荷に毎日、参拝していました。
そこへ、狩人に追われた一匹の白狐をかばい、負傷してしまいます。
倒れた保名を介抱し、家に送り届けてくれた美しい女性、葛の葉と保名は次第に惹かれていき、夫婦となり、男児を儲けます。
この男児、童子丸こそが、陰陽師として名高い後の安倍晴明です。
清明が5歳の時、ふとしたことで正体がばれた母親は泣く泣く、信太森葛葉稲荷へ帰ってしまいます。
【葛の葉】は人形浄瑠璃や歌舞伎の演目でも有名です。
清明には狐の血が流れているという訳です。
この辺りも清明を神格化する理由の一つですね。もちろん伝説の域ではありますが。。。
実際、40歳までの清明の経歴は定かではありません。
天文得業生というところの学生だったというのが本当のところですが、加茂忠行、保憲から直伝で陰陽道と天文道の奥義を学び、47歳で陰陽師になってからの彼は、瞬く間に時代の寵児として時の天皇や貴族に重用され、85歳で没するまで活躍します。
この辺り、空海と同じく、強力なバックアップが存在しています。
しかも母親が白狐という辺りも、何やらありそうですね。。。
さて、先日お話した交野天神社は枚方市樟葉にあります。
この樟葉は清明の母親の葛の葉=葛葉から転じているように思うのはALMAだけではないと思います。
この交野天神社は北斗七星の中心、北極星であるといいましたよね。
つまり、陰陽道の始まりの場所でもあるということです。
この地、樟葉に清明の母、葛の葉の名前が刻まれていることは、只の偶然であるはずがないと思います。