科学技術の進歩は目覚ましく、生命の誕生にも容赦なく踏み込んでいます。
誕生と死は神の領域であることに変わりはありませんが、誕生については、人間が操作出来る段階に来ていることは、もはや疑う余地はありません。
そして、実際に、広島大学がマウスだけでなくウシ・ブタの雄・雌の産み分けに成功しました。
簡単にいいますと、動物の精子を試験管に入れ、培養液と薬剤を加えて刺激するとX精子が下層に沈殿し(雌)Y精子が上層に集まり(雄)それを体外受精させると約7割以上の確率で産み分けが可能になりました。
畜産業界では産み分け技術の需要が高く、この成功は待ち望まれたものでした。
このことは、人間にも応用が可能になることは間違いありません。
あらゆる方法での人工授精が可能となり、しかも男女の産み分けも可能になるということです。
倫理面で遺伝子操作をすることは現在は禁じられていますが、デザイナ-ズベイビ-が誕生うするのは時間の問題と言えます。
それは、ある意味、優性思想に近いものかもしれません。
とても、とても、恐ろしいです。
先日のTVでナチスが大頭していたヨ-ロッパでア-リア人を量産する計画(生命の泉計画)があったと聞いて恐ろしくなりました。
<レ-ベンスボルン>という赤ちゃん製造工場です。
但し、あくまで容姿が金髪で青い目ということだけで、父親はナチスの将校ですが、母親の出自は実際には問われたわけではなかったそうですが。。。
この施設で生まれた子供は敗戦後、悪魔の子供として過酷な運命を辿らされています。
彼らには何の罪もないのに、父親がナチスの将校だったために、汚れた血が流れていると、生涯迫害を受け続けたのです。
人間らしい扱いを受けることなく、辛い人生を歩まされたのです。
彼らも戦争の被害者です。。。