茨城県鉾田市で、高齢の飼い主死亡による中型雑種犬 約50頭ほどが取り残されていることがわかりました。
飼い主が亡くなったのが2月17日とのこと。
3月1日、現地ボランティアの「LIFEの会」様からの発信で、この犬たちの状況がネットで拡散されています。
私が知ったのは3月3日（土）の夜。
ネットでの拡散はフード支援のお願いが主でしたが、フードだけでは問題が解決しないと思い、ボランティア横繋がりで各方面に相談しながら、本日、現地に行ってきました。
こんな状況であった現地
餌の取り合いやケンカ、病気等で、既に10頭ほどが亡くなっていると聞いています。
現場には50頭ほどの犬がいました。
頭数確認をしたのですが、小屋の中、縁側の下など隠れる場所も多く、ざっくりの換算です。
家の周辺の庭に柵を作って、エリアごどに犬が分けられていました。
※現状確認の整理のために作成しています。面積割合など正確ではありません。
エリア② 犬24頭ほど→3/5に7頭の保護で、現在17頭ほど
下の写真、中央の白♂は17～20キロサイズです。
奥の2頭は痩せている小ぶりのメス。太れば12～13キロサイズくらいでしょうか。
現在、フードは全国からのご支援で集まっているようです。
首輪もリードもつけていない犬たち
自由に敷地内を動き回っています。
まったく慣れていないわけではありませんが、臆病です。
そっと手を差し出すと、匂いを嗅ぎに来る子もいます。
この低い柵は、隣のエリアと行き来できるようになっています。
エリア②の子たちの動画です
エリア① 犬11頭
比較的大きめの犬たちです。15～20キロクラス。
敷地内に水の出る場所があります。
エリア④ 犬2頭
親子のようです。小さな小屋が作られていて隔離されています。
若いほうの子は、人懐こく、お散歩もできるようです。
エリア⑥ 犬5頭
離れの小屋のような場所に囲われています。
エリア① 犬4頭
大きめの犬が入っていました。
薄茶系が3頭、濃茶系が1頭。
エリア⑤ 犬3頭
大きめの犬が入っていました。体重20キロオーバーの大型犬と思われます。
小屋が作ってあって、その中でじっとしていました。
50頭のうちの半数は、シニア域だと思います。
この子たちをどうするのか・・・・。
現地で犬たちをお世話してくださるボランティアの皆様のお力も借りながら、1頭1頭、ご縁の道を考えていくしかありません。
でも、その前に、さらなる不幸を起こさないために、弱った犬、妊娠している犬、メス犬を優先的に引き出して、避妊手術をしなければなりません。
現在の6つのエリアの住み分けは、現段階では崩さないほうがいいと思います。
オス／メス分けるために、違うエリアにいる犬同士を一緒にすると、ケンカが起こるだろうと思います。
そう考えると、まず②③の犬が一番多いエリアから、メス優先で引き出していくことが第一段階だろうと考えます。
もちろん、ゲージやバリケンを使った管理、係留など出来ればいいのですが、まずは数をもう少し減らしてからのほうがやりやすい。
しかし私は毎日お世話に通えるわけではないので、現地のボランティアさん頼りです。
本日は多くのボランティアさんが集まりました。
茨城センターから職員さんも多数来てくださいました。
亡くなった飼い主のご親族から放棄の承諾も取れましたので、順次、引き出しが始まります。
エリア②から出来るだけメスを捕獲する、と頑張りましたが
逃げられる敷地も広く、隠れる場所もあり、捕まらない・・・。
10頭の保護が目標でしたが、雨も本降りになってきて、結局7頭（メス6頭、オス1頭）でした。
茨城センターに搬送されて、妊娠している子は手術して、譲渡の道を待つことになります。
現場の帰りにセンターに出向いて、今日捕獲した子の中から2頭、引き取ってきました。
少しでも早く場所を空けて、センター収容スペース、2週間後の捕獲に備えておかねば・・・・。
3月5日の引取
●ＭＩＸ♂茶 1～2歳 10キロくらい
メスだと思って捕まえたのにオスでした
●ＭＩＸ♀白うす茶 推定7～10歳 15キロサイズですが痩せています
白内障が少し出てきています。おとなしい子です。
センター収容されたメス5頭
白とゴマ柄の子は比較的若そうです。
他2頭はシニアだと思いますが、どちらか妊娠しているようです。
大犬舎に4頭
別途、センターの医務室に収容された妊娠しているメス1頭
今日は現地に13時、センターに16時半、ティアハイム戻り19時
昨夜から考えることは色々ありました。
どのような解決策があるのか？
処分ありき、とか、処分ゼロありき、とか、考えは固定していません。
少なくとも解決には最低数ヶ月～半年はかかると思われ、最後まで残る子も出てくるでしょう。
その時に選択肢がいくつかあるかもしれません。
でも、今はまず、これ以上の不幸な命を出さないために、メス優先での引取をして数を減らし、可能なら現地にいる残っている子たちの不妊手術（避妊、去勢）も出来ればと思います。
センターとボランティアの協働で、なんとか良い方向になりますように・・・。
今日亡くなっていた犬
もうこんな悲劇は起こしたくない
茨城センターに登録しているボランティア様
センター収容されたこの子たちを、1頭ずつでも構いません。
順次、引取をしていただければ、また次の子の命が繋がります。
茨城センターもパンク状態の中、犬舎を一つ、空けてくださいました。
長逗留させるわけにはいきません。
首輪、リードには慣れていませんが、落ち着いたシニア犬も多くいます。
里親希望、預かり希望もありましたら、よろしくお願い致します。
今日連れ帰ったシニアの女の子
ご飯も食べて、落ち着いて寝そべっています。
こちらも引き続き、どうぞご協力お願いいたします。
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