インスリン注入器に関して | アルマ動物病院 糖尿病・内分泌病センター

インスリン注入器に関して

インスリンははじめ専用の注射器のロードースを使用しました。注射器だと細かい調整が可能なので、最初はこの方法を取ります。

インスリンは投与量がとても少量なので、インスリン用の注射器は一般の注射器とは違って針が一体となっています。これにより測りとったインスリンは全て注射されます。

ちなみにコロナウイルスのワクチンにも使用されるという話が出て、一気に在庫不足となりました。幸い現在は大丈夫のようです。実はこの噂が出る前にうちの病院の倉庫にはロードースが山積みとなっていました。

シズのインスリン投与は調整の結果レベミル0.5単位、ノボラピッド30ミックス2単位で安定しました。

ここで注射器からペン型の注入器に変更してみました。

30ミックスを入れたドット柄の注入器は旧型のものです。0.5単位ずつの調整が可能でシンプルな構造で、注入ボタンを押し込むことにより注射することができます。

これに対してレベミルを入れた青い注入器は現行のもので、調整は0.5単位ずつと同じで、注入ボタンを押すことで注射できます。ただし、旧型と違って注入する単位数にかかわらずワンノックで入ります。個人的には旧型の押し込む方が注入している感覚があるので、好きです。

注入する針は注射器と違い細くて短くなっています。

病院ではニプロを使用していますが、最近4mmの針の長さが短いタイプのみとなりました。最初この針を使用してみましたが、シズの背部の皮膚は厚いため、現在は右のBD.社製6mmのちょっと長い針を使用してみています。この針の直径は一緒なので、ニプロに比較するとちょっとしたことで曲がりやすいようです。