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インテリジェンスと書いて情報と読む

対談ものというと、どちらかが話を引き出す聞き役になっているか衝突が激しい本が多いが、

これはどちらの主張も立っているのに、衝突が少ない稀有な本。

手嶋 龍一, 佐藤 優
インテリジェンス 武器なき戦争

冒頭で、国家の経済力とインテリジェンス能力は乖離しないと言い、後半ではそれが乖離している例として日本を挙げ、その原因はインテリジェンスが省庁、企業毎に分散しているが故だと語る。ではどうすればよいのか、どのように人材確保すればよいかを問う。

80年代から現在までの情報戦の裏側を垣間見る事が出来るし、本当の情報と言うのは実は身近にあるということも分かる。

何より何々の時はどこの国の誰々さんがこう動いてああなった、と言う具体例が豊富。この本はフィクションではないが、当然オブラートに包んでいる部分もあるので、虚実入り混じるお話として読んでも中々興味深い。

佐藤優さんは鈴木宗雄議員逮捕とセットの印象が強かったが、一線にいた人なりに深い情報と洞察を持って語っている。

お互い立てられると譲り合っている部分は余計だが、瑣末なところから二人の腹の探りあいが始まるやり取りも呼んでいて面白い。