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お金の流れと局地性

商品市況からお金が出て行っているようだということを 書きましたが、今年から来年にかけての機関投資家の一次産品、特にレアメタル関係の価格予想を見てみると、今後もそれが続きそうだと言う事が良く分かります。


多くの機関投資家は今年から来年にかけてレアメタル、具体的にはアルミ、銅、ニッケル、鉛、錫、亜鉛ですが、これらの価格は10-30%程度下落すると見ていて、最も大きい予想だと50%程下落するとしている。
市場からお金が出ているのもそうですが、もう一点、需給逼迫懸念が遠のいた事もあると思う。LMEの亜鉛の在庫などを見ていると、一時期の0に近い状態をカウントダウンする状況は脱した。
需給バランスが需要過多で、その背景に中国とインドがあるという状況は変わっていないが、在庫が安定してきた事で需給懸念が払拭され、そこに資金の流出が重なった事で価格が落ちてきているように見える。


ただ下がると言っても3年前と比べれば2倍近い値が予想されている事も確かで、ベースがボトムアップされた状況に変化はない。これは原油にしても同様で、下がったと言っても$50前後。


世界中の一次産品が中国とインドに集まるかのような幻想はそろそろ崩れてきていると言っても、両国の確実な成長が見込めるのは確かな以上、投機資金が抜けて3年前と比較すれば一次産品価格の下方硬直性は変わらない。


その一次産品価格の下方硬直性と好景気、労働賃金の上方硬直性が高い状況が重なった中で何が起こるか、です。