ドイツ語C1レベルの作文で高得点を取るコツを書いてみます。

本当に正しいかどうかはわかりませんが、以下のことに気をつけるようになってからは、得点が飛躍的にあがりました。

話すのはあまり上手ではなくても、作文はドイツ語の先生に褒めてもらえるようになりました。

GOETHEやTELCのC1、Test DaF , DSHなどの試験を今後受験されるどなたかのご参考になれば嬉しいです。

 

★読み手を惹きつける導入部分と文章の構成を始めにしっかり書く

グラフが与えられる場合、グラフの説明と、言及しなさいと指定される点ばかりに気持ちが集中してしまいがちですが、求められているのは「読み手を納得させるまとまりのある意見文」です。

「最近は○○がマスコミでは問題視されていますが、実情はどうなのでしょうか?統計を引用して問題点をクリアにしてから、長所、短所について考え、最後に自分の意見を述べたいと思います。」みたいなのを最初に必ず書く。最後にはきちんと自分の意見をクリアにする。導入、グラフの説明、議論、意見と移行する流れもきちんと作る。

 

★前の分との理論的つながりをわかりやすくする

ブツブツ切れた文章が羅列されている感じにならないように、それぞれの文章をうまく繋げる。daher、dagegen、Im Vergleich zu, とかいろいろありますが、文法本で習うようなものを駆使する。指示語や上位概念語も有効。

 

★前置詞と名詞をつかって文を短くする

一番わかりやすい例はweilの代わりに使うwegen。alsをbei、obwohlをtrotzにするとか。これをうまく使うとすっきりした文に多くの情報を詰め込むことができるようになり、威力を発揮します。

 

★同義語、上位下位概念を使って、同じ単語の繰り返しを避ける。

例えば、Schaubild,Diagramm,Grafik,Statistikなど。

全ての単語でこれができるとよいのですが、なかなかそこまでは行けないので、必出の単語だけでも同義語を使う。

 

★ichを極力使わない

意見を述べるときは、Ich meineではなく、Meiner Mainung nach, Meines Erachtensなど。これに慣れるとichで始まる文はちょっと幼く感じます。

 

 ★受動態を使う

manとかPerson, Menschenが主語になる文章を減らし、受動態にする。

これも何だか大人っぽい文章にするために必須。

 

★Namen-Verben-Verbindungを使う。

例えば、helfen と書く代わりにHilfe leistenを使う。たくさんあるので、自分の作文に良く使うものから覚える。日本語でも「疑う」よりも「疑念を抱く」「疑いをかける」「嫌疑をかける」とかの方が文章が上手に見えるのと同じだと思います。

★慣用句を使う

あまりたくさんは知らないけど、よく使いそうな、便利なものだけ暗記。私の作文に登場するもの、いつもほぼ同じです笑。でもテストの作文なんて、採点者は私の作文には一回出会うだけ。また同じの使ってる・・とは思われることはないので、安心してずうずうしく自分の中でお気に入りの慣用表現を使う。

 

 などを気をつけるようにしたら、格段に点があがりました。

 

これらのことに気がついてから(教えられてから)新聞や雑誌、ネットの記事、役所からの手紙などでいろんなお堅めの文章を読むと、かならずこのように書かれていることに気づきました。

その中で、自分が使えるようになりたい、使ってみたい表現をノートにメモっておき、折に触れて眺めたり、作文に使ってみたりしました。

ドイツ語クラスで作文の宿題がでたら、できるだけ新しい表現を使ってみるようにして、 使い方が合ってるか、自然かどうかをチェックしてもらってました。


また、良い点をもらっているクラスメートの作文を見せてもらうのもかなり勉強になりました。人によってスタイルは異なるけれど、短い文章に書き手が伝えたいことがはっきりと簡潔に表現されていて、流れに乗って読み手が難なく読める文章はやはり高評価でした。


書き出してみると、結構たくさんポイントがありましたね笑。


60分という短い時間の中でこれらを正確にこなすためには、日頃から文法トレーニングを重ねて、同じ内容を違う表現に即座に書き換えできるようにしておくのが鍵だと思います。

オススメは文法問題集の定番中の定番であるこれ↓

Übungsgrammatik

まともな語学学校だと文法の練習問題はほぼ必ずこの本です。何度かやると確実に力がつきます!


 と、何やら偉そうなことを書きましたが、文章構造とか構成は良い評価をもらえるけれど、冠詞、形容詞の語尾など小さな文法ミスやスペルミスなどはなかなか無くせないので、このあたりはまだまだ練習が必要だと感じてます。