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横浜紅葉坂シネマ倶楽部

映画・音楽の感想を中心に・・・(注:ネタバレあり)


横浜紅葉坂シネマ倶楽部

【 制作 】 1990

【 監督 】 マーティン・スコセッシ

【 出演 】 レイ・リオッタ、ロバート・デ・ニーロ、ジョー・ペシ 他

【 時間 】 145

【 内容 】

物心ついた時から、マフィアの世界に憧れる少年ヘンリー。

彼は界隈を仕切っていたポーリーの元で仕事を始め、

”ワイズ・ガイ”の世界で仕事のルールや仲間同士の掟を学び、

20歳を過ぎる頃には一目置かれる存在になっていた。


当時すでに伝説となり、町で最も恐れられていたジミー、

陽気でいい奴だが、カッとなると見境なく人を撃ってしまうトミー、

2人の仲間と共にヘンリーは大きなヤマを成功させ、

妻のカレンとも結婚し、子供にも恵まれ、順風満帆の人生。


彼らはお互いを「グッドフェローズ」と呼んだ。

それは、「こいつはいい奴だ 仲間だ」という意味。


ところが、6年ぶりに出所したマフィアの大物幹部、

バッツに侮辱されたトミーは、ヘンリーの仕切るレストランで、

ジミーと共に容赦なくバッツを殴り殺してしまう。

3人は急いで死体を始末するのだが・・・


【 感想 】

若くしてマフィアの世界に入り、暗黒街で生きる男の半生を描いた作品。

145分と時間が長く、実話をもとにした作品であるため、

淡々と描かれているかと思いきや、構成、演出、カット割り、音楽など、

あらゆるところに凝っていて飽きさせない。


順風満帆に見えたヘンリーだったが、

愛人との関係による妻との不仲、4年にわたる獄中生活、

ポーリーの忠告を無視して麻薬売買に手を染め、自らも麻薬に溺れ、

幹部へ昇格すると思われたトミーもバッツの仇でマフィア幹部に消され、

トミーの死によって変わってしまったジミーとの関係など、

次から次へと問題が巻き起こる。


そして、麻薬売買で逮捕されたことにより、

金も、権力も、仲間からの信頼も失い、

ついには口を割るのではないかと仲間から命を狙われるようになる。


ジミーまでが自分を始末しようとしていると見抜いた彼は、

司法取引によって証人保護を受けることに。

裁判でジミーとポーリーを指差すヘンリー。

ヘンリーは、生き続けたかった。


ラスト、郊外の新興住宅地にある家の玄関から、

サエないローブ姿で新聞を取りに出てくるヘンリー。

全てが思うがままだったかつての暮らしも、今では遠い昔。

「クソ面白くない」とつぶやくヘンリー・・・


個人的に特にいいなと思ったのは、1950年代~80年代まで、

その時代時代の名曲を、巧みに作品に取り入れているところ。

以前、『 アメリカン・ギャングスター 』 でも触れたが、

この作品も「時代」の移り変わりをとても意識していて、

劇中の音楽もその時代を象徴するかのようになっている。


また、マフィアが仲間内で笑い合うシーンが多いのだが、

みんな表情は笑っているものの、誰ひとり目が笑っていない・・・

仲間内での「掟」や「固い結束」を建て前としては口にしつつ、

一方では自分自身しか信じないというマフィアの姿が、

台詞ではなく眼つきで、見る側にリアルに伝わってくる。


どこかの作品 と違って、参加する役者全員の

「何としても良い作品にしよう」

「キャリアに残る作品にしたい」

という熱意がひしひし伝わってくる良作。


なお、主人公のモデルとなったヘンリー・ヒルは、

2012年6月12日、心臓疾患で死亡とのこと。

あまりについ最近のことなので驚いた。



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