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横浜紅葉坂シネマ倶楽部

映画・音楽の感想を中心に・・・(注:ネタバレあり)


横浜紅葉坂シネマ倶楽部

【 制作 】 1997

【 監督 】 オリヴァー・ストーン

【 出演 】 ショーン・ペン、ジェニファー・ロペス 他

【 時間 】 125

【 内容 】

主人公のボビーはマフィアへ借金13,000ドルを返済するため、

ハイウェイを飛ばしてラスベガスへと向かっていた。

しかしその途中、アリゾナ州で車が突然故障し、

ラジエーターホースに穴が開いてしまう。

仕方なく近くの脇道からスペリアというひなびた田舎町に立ち寄り、

修理工場で車を修理することに。


修理を待つ間、喉が渇いたボビーは飲み物を飲もうと町へ向かう。

そして町で美しい女性、グレースと知り合ったボビーは部屋へ招かれ、

彼女とキスをするが、そこにグレースの夫であるジェイク現われ・・・


【 感想 】

とことんツキに見放された男が田舎町へと迷い込み、

次々と発生する不運な出来事や災難によって、

町から出られなくなってしまうという物語。


マフィアへ返済するための金を失ってしまい、金策のため、

グレースを殺してほしいというジェイクの依頼を受けるボビーだったが、

一方でグレースからも、

ジェイクの金を盗んで一緒に町を抜けだそうともちかけられる。


そして騙し騙されの駆け引きの結果、

ボビーは瀕死の状態で大金を手に入れて車に乗り込むが、

エンジンをかけ車を出そうとした瞬間、

再びラジエーターホースが破裂・・・


自分の余りのツキのなさに空を見上げ、

力なく笑うところで作品は終わる。


運に見放され、次々とドツボにハマっていく情けない主人公、

どこを取っても救いのないストーリー、

奇妙で滑稽、あるいは本心の読めない登場人物達、

茶化すような音楽や、うるさい感じのカット割りなど、

意図的に作品を見る側にこれでもかと「不快感」を押し付けてくる。


それでも、マトモそうな人が他に1人も出てこないので、

見る側は結局、嫌でもボビーの視点から物語を見ていくしかない。

そして、さらに不快感を感じさせられる・・・という感じで、

スペリアという奇妙な異世界に閉じ込められて抜け出せなくなるのは、

じつはボビーと「見ている人」の両方だったりする。


ある意味、とてもよく練られている作品だと思う。



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