『 トレマーズ3 』 | 横浜紅葉坂シネマ倶楽部

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映画・音楽の感想を中心に・・・(注:ネタバレあり)


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【 制作 】 2001年

【 監督 】 ロン・アンダーウッド

【 出演 】 マイケル・グロス、ショーン・クリスチャン、

        スーザン・チャン、シャーロット・スチュワート 他

【 時間 】 104分


【 内容 】

トレマーズの続編第3作目。

舞台は第1作目に戻って、ネバダ州のパーフェクション・バレー。


メキシコでのグラボイズ退治を終えたバートが久しぶりに戻ると、

パーフェクション・バレーの土地を買い占めようとする不動産業者や、

やらせのツアーで観光客を相手に商売するジャックなど、

グラボイズの影響で町も少しずつ変わっていた。


第1作でグラボイズを退治してから、すでに11年が経っており、

その後、町にグラボイズが姿を現すことはなかった。

しかし、相変わらず備えを怠らないバートは不在中も自宅の防備を強化。

厚さ70センチのコンクリートで自宅の地下を覆っていた。


そんな中、ジャックがいつものように観光客相手にツアーをしていると、

突然グラボイズが出現。

相棒のビュフォードが犠牲となるが、

ジャックと観光客は何とか逃げ延びることに成功する。


グラボイズの襲来を知ったバートは、一掃作戦を開始しようとするが、

そこにグラボイズの調査と捕獲を目論む内務省調査官のスタトラー、

土地管理局のラスク、スミソニアン博物館のメルリス博士が現れ、

絶滅危惧種保護法に基づくグラボイズ狩りの禁止と、

土地収用権による町からの立ち退きをバート達に通告する。


【 感想 】

1作目でケビン・ベーコンが抜け、2作目でフレッド・ウォードが抜け、

ついに3作目にしてバート役のマイケル・グロスが主役となる。


舞台が1作目のパーフェクション・バレーに戻ったこともあり、

ミゲルや、ナンシー、すっかり成長したその娘ミンディなどが再登場。

町を買い占めようとする不動産業者も、

じつは1作目でまだ子供だったメルビンだったりする。


また、グラボイズツアーで稼ぎながらも、

かつてのバルやアールのように町から出たがっているジャックや、

MBAの資格を持ち、

亡きウォルターの小売店で働く起業家志望のチャンなど、

新たな登場人物も加わっている。


そして、1作目では地下を移動する「グラボイズ」が、

2作目では地上を移動する「シュリーカー」に変身したが、

本作ではさらに「シュリーカー」が脱皮し、

空を飛べる「アスブラスター」に変身する。

名前の通り、燃やした胃酸をお尻から炎として噴射するのだが、

これもかなり可笑しな動きで笑える。


アスブラスターと攻防を繰り広げるバート達は廃品置き場に逃げ込み、

廃品のパイプや燃料を使用して手製の銃を作り、

アスブラスターを次々と撃退。

最後の1匹に殺されそうになるが、

バートの音波腕時計に引き付けられる最後のグラボイズを利用し、

腕時計をアスブラスターに投げつけ、

グラボイズにアスブラスターを食べさせる策で切り抜ける。


そしてラスト。

バートはメルビンが土地を買い占めようとするのを防ぐために、

最後のグラボイズを殺さずに生かしておくことにする。

つまり絶滅危機種保護法を利用し、

今後の町の開発に制限をかけることにしたのだ。


調査や生け捕りを狙っていた政府は土地を収用しないの?

と、ちょっと疑問にも思ったが、

「優先度が低い作戦なので予算が少ない」と説明してたし、

派遣された職員も全員殺されてしまったので、

こちらも手を引いた、ということになるのだろう。


3作通じて最もグラボイズに敵意を燃やしていたバートだったが、

最後にグラボイズを保護する役割になるというのも、

皮肉と言うべきか、これも何かの運命だと言うべきか・・


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