前日のプチ宴会で焼酎呑みすぎて頭が痛い


高千穂の道の駅で目を覚ました俺は、どうやら二日酔いらしい


俺が車から出ると、前日までとまっていたキャンピングカーの姿は無かった


前回の日記にも書いたが、高千穂峡メインの観光はボートだ


ボートに乗って渓谷を観光するのだ


なんと30分2000円


しかもただの手漕ぎボート


パドルのついたイかしたアヒルのボートだってせいぜい500円で乗れるのに。。。


こんないつ沈没しても可笑しくないおんぼろ手漕ぎボートが2000円なんてふざけすぎている


それでも乗ろうと思ったわけだから、成り立つわけだ


完全に観光客の足元を見てるよな、このボロ船


世界一周準備中

上からの写真

渓谷の上には遊歩道がある

観光資源 万歳

世界一周準備中



世界一周準備中



平日の朝にも関らず観光客は多い

ボートをこいでると、たまにボロ船同士で事故っていつ沈没するか気が気じゃない

世界一周準備中



ボートは30分過ぎると、いくらか忘れたが延長料金を取られる


2000円取った上に延長料金なんて、おそろしかところです


世界一周準備中


初の流しそうめん


二日酔いにはよいのど越しよし


隣の人バトルにならないか心配していたら、順番で取っていくらしい


高千穂を昼ごろ出た後は、熊本県だけど距離的に近い阿蘇山に向かう


雄大な緑に囲まれたこの活火山の火口を、なんと、俺たちはヘリに乗って真上から眺めることが出来た



世界一周準備中



世界一周準備中



世界一周準備中


嫁も俺もへりに乗るのは初めての経験


車で阿蘇山の火口付近までいけるとの情報を仕入れていたので、火口付近の道路を走っていたら、空き地から小さなへりが飛び立って行った。俺はデカいラジコで遊んでる奴がいるのかと思って空き地まで行ったら「遊覧飛行 5000円」との看板を発見したのだ


安いでしょ?


と思いきや、3~4分で5000円 6~7分で10000円である


短すぎるような気がしたが、この先へりに乗るチャンスなんて、山岳保険に入って山で遭難したときくらいしか無さそうだったので、乗らせてもらった


写真の通り、なんだかちゃっちいんだが、そこがまたアトラクションぽくて楽しい


俺の想像だと、火口というものは、赤い溶岩でぐつぐつ煮え返った、正に地獄の釜戸を想像していたのだが、実際は緑色の水がぐつぐつと煮立っていた


パイロットの話によると、中の温度はせいぜい70度くらいらしい


そして、空から眺める人々の姿は「ははは 見たまえ 人間がごみくずのようだぞ!!!」


一度言ってみたかったんだよな、このセリフ

この日記は全て同日の日記なんだけど、この日は兎に角忙しい


天草にいた時は、一日に回る観光地はせいぜい一箇所程度で、あとは釣りしてただけなんだけど


移動距離もさることながら、まるでツアーのようなスピードで観光している



世界一周準備中


はい、次は牧場


あちこち行き過ぎて名前も思い出せないので、「熊本牧場」にしておく


いわゆる観光牧場


想像と違ってがっかりしていた俺たちは、取り敢えず全く人気のない牛舎に入ってみた


中では20頭近い牛たちが、囚人のように頭を出して飯を食っていた


注意書きには牛に餌をやるなと書いてあるが、牛が食ってる草?を拾ってやる分には構わないだろう


そう思った俺は、一本つかんで差し出してみると、俺の手からむしゃむしゃと食べる


食べるときに、でかい牛のべろが手の甲にぬめっとふれて生暖かい


これが牛タンか


好きだったけどもう食えないなぁ


もう一回掴んであげてみると、また俺の手から取る


時には隣の奴と取り合いにある


下に山のように積み上げられているのに、なぜ俺の手から草を取り合うのか?


も、もしかして俺のために争っているの?や やめて 私のために争うのは


そんな牛に飽きた俺はちょっと遊びだした


牛の頭に草をのっけてみた


すると、おおきな耳をリズミカルにパタパタさせて頭の草を払い落とす。ちょっと面白い


何回もそうやって遊んでいくうちに、草が耳のパタパタだけじゃなかなか落ちない乗せ方がわかってくる


少し草の量を増やして、うまく乗せてみる


パタパタ パタパタ 中々落ちない しかもパタパタが可愛い


すると右隣の牛が急に、牛の頭に乗せられた草を食べるために頭を突き出した


それにつられる様に左隣の牛も突き出した


更に更に隣の隣の牛も突こうと顔を伸ばしてきた


当の本人は「うんもおおおおお」と怒り始める


草は落ちないし、皆に頭突かれてむかついたんだろうな


でも、牛の鼻ってよくよくみるとでかいよな


くすぐったらどうなるんだろう


禁じられた遊び


やっちゃう?


俺は草を見ていたら、我慢できずに、茎の硬い部分を一本手に取った


その草の先っちょを、目の前の牛の鼻の穴の中にちょっといれ


こちょこちょ


こちょこちょ


・・・・・・すると


「びゃああっくしょーーーーーーーーーーーーーん!!!」


「うんギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


最後の声は俺の声


牛は鼻をくすぐられ、ひくひく動かしたかと思うと、次の瞬間、くしゃみとともに、俺の顔と服に大量の鼻汁とタンをぶっ掛けたのだ


しかも、本当に人間のオヤジみたいに「びゃっくしょん」って言ったんだ


世界一周準備中


こいつだこいつ


隣でその様子を見ていたカップルは、二の舞はごめんだとばかりに、そそくさと牛舎から出て行った


俺がどうしてこんな目にあったか知らないんだろうな


世界一周準備中


みてくれ、俺のフジコちゃんのTシャツ


フジコちゃんの顔の部分にタンが命中している


これぞ 本場の「牛タン」

天草を後にした俺たちは、再び宮崎へと舞い戻ってきた


行き残した高千穂に行くためだ


以下ウィキより


阿蘇カルデラ をつくった火山活動 によって、約12万年前と約9万年前の2回に噴出した高温の軽石流火砕流 の一種)が、当時の五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下った。この火砕流堆積物 が冷却固結し熔結凝灰岩 となり、柱状節理 が生じた。熔結凝灰岩 は磨食を受けやすいため、五ヶ瀬川の侵食 によって再びV字峡谷 となったものが高千穂峡である

と、言うことである


高千穂に入った俺は、真新しい石畳の道路や、ノスタルディックな街頭、デザインに統一感のある綺麗な町並みに驚いた


高千穂は人里離れた山の中。なのに立派な町や立派な橋、建設途中の陸橋やバイパス道路


高千穂峡という名勝地だけでこんなにも町は潤い、公共事業が進んでしまう


古くからやっているという飲食店も内装は綺麗だ


儲かっているからちょくちょく改装できるのだろう


そんな高千穂峡のメインの観光は、渓谷をボートに乗って探索するというもの


ゴールデンウィーク中はディズニー顔負けの3時間待ち、橋も架かるわけだ・・・


日曜日の今日でも1時間待ちという話だ


いくら暇とはいえそんなに待てるわけも無く、高千穂峡は次の日にし、本日は道の駅「高千穂」に泊まることにした


高千穂の道の駅には日曜だというのに、車内泊のためのキャンピングカーやワンボックスカーが結構とまっている


俺はそのうちの一台のトレーラー方式のキャンピングカーの横に車をとめた


今までわざわざ日記には書いてこなかったけど、キャンピングカーに乗ってる人って、こっちが旅してるってわかると結構挨拶してきたり、世間話したりするんだよね


それでちょっと仲良くなると、キャンピングカーの中見せてもらったりってのは良くあった


今回もお隣のキャンピングカーの叔父さんが俺の車のナンバー見て話しかけてきた


最初は犬の話「この子はいくつなの?」と俺の目をじーっとみて「5年くらいです」


こんな話から始まり、少し話すと自分のキャンピングカーの中に案内してくれた


その間嫁はというと、釣ったカサゴを捌くのに必死


自分のキャンピングカーの中に案内した叔父さんは、まず車内の換気をしてから俺を招き入れてくれた


他の人もそうだったが、皆中を見せてくれるときは決まって換気をしてからだ


中で生活をしてると生活臭がこもるのだろうか?中に招くときは皆、汚いものを見せるようにちょっと恥ずかしそうな表情を浮かべる


おじさんの年は73歳で、昔は関西で機械エンジアだったらしい


その仕事の出張で世界各国を飛び回ったそうだ


そして今では岩手に農園を開いて、小麦を作ったり、パンを売ったりして生活してるんだと


もちろん結婚していて、畑は妻にまかせて自分は一ヶ月間の旅をしてると


「へぇーいい奥さんですね」と取り敢えず相づちを打っておいたら、「あんたと同じだよ」


「仕事やめて、車内泊のきつくて長い旅行なんかによく付いて来てれるよね」「あんたは俺の若い頃にそっくりだよ」


オジサンは昔を振り返るように上を向きながら「俺も若いころは似たようなことをやってたよ」「その頃はあいつも付いて来たけど、今はもう駄目だな」「布団がないと寝られないみたいだ」


いや俺も布団で寝たいんですけど・・・


「あんたのわがままに付き合う奥さんはえらいなぁ。。。」


・・・俺ってわがままなのか?


そして嫁は偉いのか?いや、偉くない。


大体本人もこういうスタイルの旅に憧れてたわけだし


オジサンはその後も勘違いしながら自分の妻と俺の嫁を交互に偉い偉いと、酒も飲んでいないのに酔っ払いのように機嫌よさげに語ってた


嫁が食事の支度が出来て俺を呼びに来ると、オジサンが「ビールでも買ってくるからちょっと一緒に飲もうか」と、このようにして又知らない人と宴会が始まるのした


車の後ろに先日買ったキャンプ用のテーブルと4人掛イスが一体になったセットを出してカサゴのから揚げに初挑戦


数本後オジサンがビールとつまみに寿司を買ってきて宴会は高千穂の夕日を背に始まった


相変わらず嫁は偉い、俺は自分の若い頃にそっくりで駄目な奴の構図で話を進めて行くが、俺たち二人を気に入ったようだ


俺もこういう変わり者のオッサンは嫌いではない


自分に似てるとは思わないけど、似てる部分はあるのかも知れない


宴も酣、このオジサン、どうやら趣味でサックスをやっているらしく、もう10年近く続けて今では楽団に所属しているのだとか


「じゃあ吹いてよ」


「よし吹こうか」と酒に機嫌を良くしたオジサンは車にサックスを取りにいった


一曲目はビートルズのyesterday


年寄りの道楽なんでジャイアンのリサイタルを聴く覚悟で構えていたら


意外と聴ける。凄い巧いってわけでもないけど、少なくとも音程は合ってるし、音もしっかり出ている


いつぞやのアマオケ のように気の抜けたコーラみたいな演奏ではない



演奏している曲自体の難易度が低いせいもあるが、背伸びして難しい曲を吹いて崩壊するよりよっぽどいい



世界一周準備中

他にも何曲か演奏してくれ、一通り終わって本人も満足そうな顔をしている。ほんと自由なひとだな



俺たちがピアノを弾けるって事を知ったオジサンは「ピアノは持ち歩けないもんなー」



「そうなんですよ、俺も持ち歩ける楽器を演奏できたらいいんだけど。世界一周にも持っていけるし」



「サックスは車の中でも練習できるし、音にパワーもあるからこういう旅には持って来いなんだけど、バック


パッカーには重過ぎるなぁ」


オジサンは何か閃いた様な顔をして「クラリネットは」?


「クラリネット・・・・・」


「サックスより軽いし、持ち運べるし、パワーもそこそこあるよ。ピアノ弾けるならすぐ吹ける様になるよ」


なるほど、クラリネットか・・・クラリネットの音好きだしな・・・そもそも木管のちょっとぼやけた感じの音は好き


と、考えてた俺は「それいいね、クラリネットか」嫁も「それいいと思う」オジサン「取り敢えず始めちゃいなよ」


皆でクラリネットごり押し


かっちゃおうかな~クラリネット


10万~30万くらいだって


ピアノに比べれば安いかも・・・





この話には、意外な展開と結末が待っているので、後日アップします



その後の宴は夜の21時まで続くのでした




天草に入った俺たちは寝る場所を探していた


車内泊といっても何処でも寝られるわけではない


いい場所、悪い場所があるのだ


いい場所の条件とは、人気が無い、トイレがある、水場があるの3つ


できれば釣り場が近くにあると嬉しい


俺はトイレが無くとも平気なんだけど、女にとっては重要事項らしい


水場は自炊したときに洗物や魚をさばいたりするのに必要らしい


そんな訳で天草市のカフェの親父から聞いた「お万ヶ池公園」を寝床とすることにした


天草は、歴史の授業でも習う「天草の乱」で有名で、観光資源も豊富かと思いきや、以外に何もない


あるのは九州側に面し常にべた凪のうみ八代海と、夕日が赤くて有名な東シナ海である


夏に来ればいろいろとやることもあったかもしれないが、今は思いあたらない


天気もご覧のとおりである


世界一周準備中


天草の島は二つに別れていて、上が上天草、下はなんと言うかわからないが、多分下天草とかでいいんじゃないかとおもう


俺たちが寝床に決めた「お万ヶ池公園」はその下天草の端の方に位置している


お万ヶ池公園はその名のとおり、お万ヶ池を囲んで公園を作っている


お万ヶ池と海は小さな水路で繋がっており、満潮になると海水が流れてきて汽水域となるこの池には、鯉やうなぎ、はぜなどが生息している


公園周辺は民家と田園で囲まれた静かなところといった所だ


夕食を終え、駐車場で歯磨きをしていた俺は不意に緑色に光る点を見た


例の火の玉かと思った俺は見なかったことにするべく、般若心境を唱えながら歯を磨いていたら、また緑色の光がふわっと目の前を通り過ぎた


・・・・・


どうやら俺の般若心境を気に入ったようだ、俺の周りをくるくる回り始めた


舞台の暗幕を頭の上にばっさりとかぶせたような暗闇に一点の光


これはあのケツが光るという謎の虫、蛍ではなかろうか?


ためしに捕まえてみたよ


世界一周準備中
このゴキブリのようなそのお姿


ケツの光るゴキブリといえば蛍しかいない


時期は早いような気がするけどこれは紛れも無く蛍


そういえばカフェの親父の友達が、天草で一番水の綺麗なここら辺で塩を作ってるって言ってたな


蛍は水の綺麗なところに住むって言うから間違いないだろう


こんなところで蛍が見れるなんて・・・


駐車場の後ろは田園が広がっている。俺たちはまだ蛍がいないか探すために田園を散歩してみることにした


さっきから気になっていたんだが、田園が多せいか、公園や海を含めここら辺いったいが肥やし臭い


月並みでわかりやすく言うと、鼻が曲がりそうだ


俺たちは曲がりそうで曲がらない鼻を顔につけて蛍を探す


するとまた目の前を蛍が横切った。やっぱいるじゃん蛍


田園に出てよーく目を凝らしてみると、遠くの方で木にとまった蛍たちが、ちょっと寂しいクリスマスのイルミネーションのように、一定の周期で光っている


数が少ないので、遠くにいる奴は目をしっかり凝らしてないと見逃してしまいそうになる


こういうの流蛍っていうんだろうな


そんな中嫁が「うわー綺麗」といいなが目の前を飛んでいた蛍を、蚊を叩き潰すような手つきで一匹捕まえた


嫁の握りこぶしの中心では緑の光が煌々と輝いていた


しかし、その数秒後には光は弱くなりやがて消えてしまった


手のひらを見てみると、蛍がひっくり返ってもがいているではない


焦った嫁はあわてて蛍を地面に戻したが、やがて動かなくなり、必要の無くなった灯台のように二度と光ることは無かった・・・


やっちまった


蛍をやっちまった


あーあ 


やっちまったよ


このようにして、朧月の晩に、ただでさえ短い蛍のその生涯は閉じられたのである


な~む~


結局般若心境を唱える必要があったのだ


世界一周準備中


翌日俺たちは天草の数少ない観光地を旅行者らしく、老人会のツアーバスに混じりながら観光した


説明するまでもないが、天草の乱はキリシタンによる反乱だ


ただ俺が歴史の授業で習った知識だと、当時の幕府はキリシタン狩に力をいれていて、そんな幕府にキリシタンの多かった天草が反乱を起こした程度のことしか知らなかった


でも天草のキリシタン館の資料を眺めていると、違った背景が見えてくる


江戸の時代はまだ年貢や米といった、今で言う税金のような圧制で地方の農民や商人などの働く人を苦しめていた


反乱や一揆の火種は常に燻っていたが、やりての徳川は各武将の力を削ぐ政策で均衡を保っていた


そんな中キリシタンの多かった天草では、キリスト教という一つの共通点で団結し、反乱に至ったのではなかろうかという結論に達した


人は弾圧されれば必ず反発心が芽生える生き物


税金で苦しめられた上に、宗教を弾圧されたことにより、反乱に火がついた


自分たちの信仰心というよりは、少しでも生活を楽にしたいがための反乱だったのではないかと・・・


歴史の勉強をしているといつも思うことなんだけど、宗教って怖い


今回の天草の乱にしても、キリスト教という形のない信仰心だけで成り立ったいる概念で数万人もの人が死んだ


実は徳川がキリスタン狩りに力を入れていたのは、これを恐れてのことだった言われている


キリスト教の良し悪しではなく、一つの国に宗教という巨大な力が二つも存在すると、力の均衡が崩れ再び戦乱の時代に突入してしまう


いつの時代も宗教は戦乱の原因と成り得る


結局、天草の乱はそのいい例になったのではないだろうか?


そう考えると、徳川の政策は今の時代から考えると、強引かつ高圧的で許されないかもしれないが、安定した社会を築く高度な政治だった


戦乱を避けるための大政奉還といい、かなり高度な政治を行ってきたんだなーと天草の地で考えてます


世界一周準備中


世界一周準備中



教会なのに畳

世界一周準備中


どんより空の教会もあじがってよし



世界一周準備中


晴れるとこんなに綺麗な天草の海

世界一周準備中


赤くて有名な東シナ海の夕日

山から


天草では釣り以外にやることは無く、その釣りも釣果はいまいち


シーバス釣りをしているのになぜかイカが釣れる


釣りのメッカの筈なのに何も釣れない


俺のセンスがないんだろうなー


飽きたからそろそろ天草を出ます