福島第一原発の事故が発生し、
周辺住民は、「すぐに戻れる」「動物は置いていけ」と言われ、
着の身着のまま、
ペットたちを、鎖に繋ぎ、檻に入れ、家に閉じこめたまま、
避難バスに乗せられました。
しかし、その後、原発事故は、どんどん深刻化するばかり。
そのまま、避難所を転々としたり、遠方の親戚の家に身を寄せる等
多くの住民の方々が、二度と自宅に戻れないまま、日数がたち、
ペットたちは、そのまま置き去りになってしましました。
多くの犬や猫やその他のペットたち、家畜達が、
誰もいない街で、飼い主の帰りを待ちながら、餓死しました。
それでも、この時点では、まだ、事故原発20km圏内は「避難地域」、
強制力はなく、法律的には、入圏は不可能ではありませんでした。
避難先から、数日おきに、動物達の世話をしに帰る住民もおられたし、
保護団体も、取り残された動物たちのレスキュー活動を開始しました。
(その間、本来、迅速に動くべき、緊急災害時動物支援本部は
何もしないどころか、民間愛護団体の活動を非難するのに一生懸命。
抜け目なく、義援金だけは、こちらへ、と誘導しながら。)
しかし、20km圏内が「警戒区域」となってからは、特別の許可のない
人間が入ることは、許されなくなりました。
現在、保護団体には、いくら申請しても、許可は下りず、
まだ、自宅に残っているペットを案じる住民は、
何ヶ月先になるかわからない、短時間の「一時帰宅」を待つしか
ない状態です。
わずかな入圏者からは、無人の街の異様さと共に、
動物達のあまりにむざんな遺体の様子が、報告されています。
前回の
アニマルエイド 事務局日記 だけでなく、
うちのとらまる
ほんじつのにゃんこ2
ツイッターでも、ちかぼうさん @chikabonbonbon が
そこには、生きられなかった命が。
生きようともがいて辺りのものは全部破いて
食べ物を探した形跡もあります。
一月早ければ間に合ったかも…
でも、今なら間に合う子がたくさんいます。」
このような話が、いくらでも…、いくらでも、でてきます。
政府や行政が、なにかしてくれてるって聞いたけど。
と、おっしゃる方もあるかもしれません。
確かに、一部の自治体や獣医さんが
がんばってくれている例はあります。
しかし、彼らの多くは、犬猫の捕獲の熟練者ではありません。
実際に作業する時間も、そんなに長くなかったり、
一方、犬や猫だけでも、まだ、どれだけかわからないほど
取り残され、さまよっています。
(家の中に、閉じこめられていたコは、全滅しています。)
人間の姿を見て、駆け寄ってくるコもいますが、
多くの保護団体が入っていた地域で、まだ残っているコは、
長い放浪生活で、警戒心が強くなり、
飢えやせ衰えて、病気にかかって衰弱しながらも
逃げ回るため、なかなか捕獲できません。
保護に慣れた、民間団体の協力が必要です。
そして、保護できるまで、命を繋ぐ給餌・給水が。
そして、このところ、報告が増えているのが、
亡くなって間もない、あと少し早ければ、と思われる、猫の死体。
ようやく捕獲して、病院へ運んでも、手遅れで亡くなってしまう犬。
もう、タイムリミットです。
そのため、一斉に首相官邸に向けて
嘆願書を送るアクションを起こします。
①郵送で
今日からです。 6月17日(金)~18日(土)の消印で。できれば、
速達、内容証明、「至急」の朱書き、等で目立つように。
②FAXで
6月20日(月)から21日(火)に送信
③ネットから
6月21日(火)に官邸ホームページの「ご意見募集」フォーム で送信
詳しくは、アッサム山中 さんのブログ を見てください。
嘆願書は、御自分の言葉で書いていただいても、短くても、OKです
が、文例が欲しい方は、それも、載っています。
それほど、動物問題に興味のない方も、できれば、
一部でも参加していただけないでしょうか。
すでに失われた命は、取り戻せませんが、
まだ、救える命、必死で生きようとしている命が、残っています。
このような残酷な状況に、何もしなかった、という記録を
後世に残してよいものでしょうか。
心より、御協力をお願いいたします。