トールの退院 | 雨の降らない国

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ピグでの活動をときどき報告しながら
東電福島第1原発警戒区域の問題など
動物関連の話題を紹介しています。
うちの猫や読んだ本の話なども。

2匹の猫が具合が悪くなり、別々の病院に入院してました。
あやうく手遅れになりかけたり、一時、予後が思わしくなかったり。
正直言って、飼い主の怠慢に一因があると認めざるを得ず、
しばらく、ブログを自重してました。

昨夜、どうにか持ち直した1匹が、退院してまいりました。
離れの隔離猫、ダブル・キャリアのトール君です。

なんか、置いてある餌を食べたり、食べなかったり。
調子悪そうだな~。
でも、捕まえようとすると、大騒動になるし、
本猫にも、ストレスだろうしな~、とか、
悠長に構えてて、あやうく、手遅れにするトコでした。

エイズと白血病の両方陽性なので、
もうちょっと、気をつけてやるべきだったのですが、
なにしろ、外でよほど辛い目にあったのか、
人間不信の極み。
抱くとか、甘えるとか、論外で、
触るどころか、見るのも難しい。

1日の大半を押し入れに籠もっていて、
たまに部屋に出てきていても、私が入ってくる気配で逃げこむようで、
肉眼で全身を見たのは、忘れ物を取りに引き返した時、
一瞬、押し入れに飛び込んでいく後ろ姿だけ。

押し入れのプラスチックの衣装ケースの中に逃げ込むと、
顔だけ見えるのですが、
顔つきは、けっこう、しっかりしてるので、
まだ大丈夫と思ってしまったのが、失敗でした。

さすがに、ちょっと、深刻かも、と捕まえにかかった時には、
体重が、最初に保護した時以下になってました。
かぶせたバスタオルの上からもわかるほど、痩せた体に、
半泣きで、動物病院にかつぎこんで、即入院。
(うろたえるあまり、タクシーに大回りのルートを指示してしまう。)

血液検査の結果は、肝臓や腎臓の数値も極悪で、
点滴を続けて、やっと、少し改善しました。
歯肉炎の悪化で、餌や水がとれなくなり、
その結果、内臓に負担がかかったみたいです。

ただ、最初の処置で、症状が少し楽になったのか、
ケージに入れてもらった餌は、常に、完食だったそうです。
そのガッツで、生き抜いてきたんだよね。

まだ、症状がすっかりよくなったわけじゃないけど、
血液検査の数値も、これ以上は、すぐには改善しないようだし、
そろそろ連れて帰って、後は、通院で点滴を受けてください。
と電話で言われたのですが、内心、
「え~、捕まえて連れて行くの大変だし、もうちょっと預かって
ほし~な~」とか、思っていたのですが、迎えに行って、
請求書を見て、納得。
それなりの覚悟はしていたのですが、まだ甘かった。
そろそろ退院を、というのは、先生の思いやりだったみたい。

被災地のペットたちを保護しているボランティア団体さんは
今、保護してきたコ達の医療費が大変らしいのですが、
さもありなん、です。

餓死寸前の状況で保護されたコ達は、集中した治療が必要だし、
中型~大型のワンコも多いようで、同じ処置でも、
大きなコには、薬代だって、たくさん、かかるでしょう。
フロントラインだって、猫用と大型犬用じゃ、値段が違う。

今、ちょっと、思わぬ支出に、軽くショックを受けてますが、
これが、良くならなかったりしたら、いくら払ってもいいから、
って、思うに決まってるんだから。
連休明けには少しは寄付したい、と思っています。
ホントに、雀の涙ですけどね。
でも、寄付が止まってしまっている、というところもあるようなので、
とにかく、息の長い支援が必要です。
煽るだけ煽っておいて、あきたらポイ、なんて、
それこそ、飽きたペットを公園に棄てる人を責める資格無しだし。

雨の降らない国-押し入れ
この中に隠れてる…


雨の降らない国-隠れ家
ここが、隠れ家。

雨の降らない国-隠れるトール
のぞき込むと、さらに、奥へ隠れ潜む。
「見るな~」