結局、警戒区域内の家畜は、すべて殺処分という意味ですよね。
死んでいれば、消毒。
衰弱していれば、殺処分。
動ける家畜も、行き先はない。
放されている牛や馬は、「元の場所に戻す。」
そうして、世話をする人がいなければ、飢えるだけ。
飼い主の同意が要ると言っても、
連れて行く先もない。
補償金の話と一緒に提示されて、
殺さないでくれ、と言えるだろうか。
口蹄疫でも、鶏インフルエンザでも、起こったことではある。
でも、それなら、せめて、こんなにも苦しまない内にして欲しかった。
結局、上の人達が気にするのは、「防疫」だけなのだ。
そんなことは、皆が必死で嘆願するまでもなく、当然の任務なのだ。
それだけでなく、動物達の苦しみを無視しないでくれ、と
「情」を求めたのだ。
政治や行政にそんなものがあるはずがない、と、
せせら笑った人の勝ちなのか。
そして、ペットの話は、ぜんぜん出てこない。
みんな、餓死して、死に絶えてから、
衛生のために、死体の回収だけする、ついでに証拠隠滅にもなる。
生き残りがいたら、放射能の件が落ち着いてから、「野犬狩り」をする。
という算段なのではないのか。
……こういう感情的で、客観性のない、ネガティブなことしか
考えられなくなって、最近、承認制のブログでは、
書いたコメントが、みな、はじかれてしまいます。
「地獄絵図」をその目で見て、どんなにか心が苦しいだろうに、
それでも、あきらめるな、あらゆるところに訴えつづけようと
呼びかけつづける人の雄々しさを思って、また、涙が出ます。