先週末は、勝間和代さんが開催された勝間塾特別セミナー
「Know Yourself, Know ADHD~すべては、自分の特性を知ることから」を
聴きにいってきました。
大人のADHDは全世界平均で3~4%ほどいるのだそう。
それでもまだまだ認知度は低く、周囲の理解がないために、
コミュニケーションがうまくいかずトラブルで悩む人もいるそうです。
こういったお互いにとって不幸な状態を改善していくために、
広くADHDのことを知ってもらいたい、という主旨で
このセミナーが行われました。
司会進行は勝間和代さん。
診断は受けてはいないものの、彼女自身も周囲から
ADHDではないか、と言われているそうで、
大人のADHD啓発活動のサポーターとして就任されています。
勝間さんのほかには、
昭和大学医学部精神医学講座 教授 岩波 明 先生
NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会) 代表 広野 ゆいさん
NPO法人えじそんくらぶ 代表 高山 恵子さん
の3人が登壇され、大人のADHDについてお話いただきました。
自慢じゃないですが、子どものころは「落ち着きがない」
「ちょっと目を離すとどこへ行くかわからない」と困ったちゃん扱いを
されていた私。
就学前は足がケガだらけで、1つ傷が治るとまた新しい傷をつくるので
いつも両足が赤チンでまっかっか。
当時はまだADHDなんて言葉すらありませんでしたが、
子どものころの自分はADHDと診断されてもおかしくないほどだったので
他人事とは思えなかったこと、
また、数年前にADHDを含む発達障害を持つ子を持つ保護者や
その支援者のためのコーチング講座を開催させていただいたこともあり、
もっと発達障害に対する知識を深めたいと思って参加しました。
ADHDとは「注意欠如多動性障害」のことで、多動性・衝動性が強く
そのために行動に障害がでる症状です。
今の段階では仮説ではありますが、ADHDの原因は
ノルアドレナリンの伝達障害で、脳の器質障害ではなく
機能障害だと考えられています.
ADHDというと、よく小学校の教室で
授業中にずっと座っていられずに立ち上がって歩き回って困るなど
子どもに見られる症状で、心身の発達とともに症状が
軽くなっていくこともあるようですが、
成長して大人になってもこのADHDの症状が強く出ることで
日常生活において支障が出る場合もあるのだとか。
ADHDかどうかの診断も確たるものがあるわけではなく、
主に子どものころの状態をきいて、「ADHDではないか」と
推測で診断するようなところもあるようです。
今いちばん問題になっているのは、ADHDそのものだけでなく、
その人自身が自分がADHDだという自覚がないこと、
また周囲の人の理解を得られないために、トラブルが起き
それが原因でADHDだけではなく、うつ病などを併発することです。
ADHDの方は、自覚がない分、自分の努力が足りないんじゃないか、
自分はダメ人間なんじゃないかと自分を責めてしまい、
それがうつ病などは発症させてしまうことがあるそうなのです。
こういったことを防ぐには、まず病院などで診断をしてもらい
自分がADHDであることを自覚すること。
また、ADHDの特性がどんなものであるかを知り、
自分の特性を活かすことを考えること。
ADHDは多動性・衝動性という特性を持ったひとつの個性、
それも、ADHDではない人と比べるとかなりその特性が強い、
相当偏った個性とも言えます。
だとすれば、その偏った個性を活かせるようにすることで
自分を責めたりすることなく、自分の人生を生きていける。
このためには、本人だけではなく、周りもADHDの特性を
よく知る必要があるのです。
今年2016年4月1日から「障害者差別解消法」というものが制定され、
障害者と診断された本人から、このような配慮をしてほしいと要請があった場合、
雇用者はその配慮の必要があることが法律で定められたこともあり、
今まで以上に周囲の協力や理解が求められるようになってきています。
ADHDに対するケアの第一歩として、このような法律が制定されたことは
いいことだと思います。
でも、今回の話を聴いているかぎり、
ADHDって、果たして障害なの?という疑問がわいてきました。
ほかの人以上に非常に個性的で、強いクセを持っているっていうだけ。
そのクセをへこませようとか、なんとかほかの人と合わせようとか
するんじゃなくて、そのクセをクセとして活かしていけるように
本人も周りも協力しあっていけば、なんの問題もないんじゃないか?
そんなふうに思いました。
そして、このことは何もADHDの人に限らず、
私たち全員にも言えることなんじゃないか、
ADHDの人にどのように対応するかということ以前に、
人として自分を存分に活かすことのできる社会を
いかにつくることができるのか、ということを
もっと考えていくことが大事なんじゃないかと思いました。