文化的、遊び的要素プラスアルファで進化する「鬼ごっこ」~丸の内遊び人クラス | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

昨日は、丸の内朝大学の遊び人クラスでした。

今日の講師は、桐原繁さん。鬼ごっこ協会茨城支部長で2級公認審判・指導員という
肩書を持っている方です。

今、鬼ごっこは単なる遊びではなく、スポーツとして進化(?)し、
「スポーツ鬼ごっこ」なるものがあるのだそう。

そもそも鬼ごっことは
・ターゲットがある(人、モノなど)
・ターゲットを探す/ターゲットを追いかける/ターゲットを奪い合う
といった要素をもつもの。

だから、いわゆる鬼ごっこという遊びだけでなく、
たとえば缶けりや花いちもんめ、ハンカチ落としなどの遊びや
遊びでなくてもテニスや卓球、野球、サッカーなどの球技など、
日常の生活の中に、鬼ごっこの要素を持った活動はたくさんあります。
(そう言われてみて「なるほど~」でした。日常の中にある鬼ごっこ要素。
なんと、「蚊をたたく」のも鬼ごっこの要素だと言われてびっくり!)

また鬼ごっこのおもしろさとは、
・ターゲットや目標を決めること(獲物を追いかける、敵から逃げる)←動物の本能
・総合的かつ基礎的な運動能力(道具を使わない状態で能動的な判断にもとづき動く)
・コミュニケーション(距離感)←人同士のつながりが遊びに表れる
(たとえば、子どもに鬼ごっこをやらせると、自分の好きな友達が鬼の場合と、
そうでもない子が鬼の場合では、その子と鬼の距離感が微妙に違っているのが
客観的にもわかるらしい)

日常生活の中に溶け込んでいる鬼ごっこですが、
この遊びの起源はおよそ1300年前の平安時代。
もとは五穀豊穣を祈る儀式から始まり、そこからコミュニティの平和を願う気持ちへと
なっていったそう。
(ちなみに「かくれんぼ」は、中国のえらい人の遊びだったとか)

…とここで、実際に鬼ごっこ的な遊びをしてみようということで、
「ことろことろ」という遊びと「あっち向いてホイ」を
クラス全員でやってみました。

「ことろことろ」は、「子を取る」という意味で、
1つ5人のチームを2つ作り、2つのチームのうち、1つのチームから1人鬼を決め、
もう1つのチームは先頭が「親」、真ん中に4人、いちばんうしろに「子」という
順番で並び、親以外の人は自分の前の人の方に両手を乗せたまま、
鬼から子を守るために走り回って逃げきれれば勝ち。
鬼は、最後尾の「子」にタッチできれば勝ち。

非常にシンプルなゲームですが、これでものすごい盛り上がりました。
大人になってから久しく鬼ごっこなんてやってなかったけど、
意外にみんなキャーキャー言いながら楽しんでました。
(ちょっとスペース的に厳しいものがあったので、隣のチームとぶつかって
転ぶハプニングもありましたが、それさえもおもしろくて楽しんでしまう…)

「あっち向いてホイ」も久しぶりにやりましたが、
桐原さんの手拍子に合わせて「じゃんけんポイ」「あっち向いてホイ」と
リズミカルに進めていかなくてはいけないので、意外と大変でした。
ほんの数分遊んだだけなのに、ものすごく運動した感じです。

そして肝心の「スポーツ鬼ごっこ」ですが、
これは文化的、遊び的な鬼ごっこにスポーツという要素を取り入れることで、
自分(達)を高めようとするものです。

具体的に言うと、さきほども出てきた鬼ごっこの養われる能力
「基礎的かつ総合的な運動能力を養う」ができること。
身体的納涼や専門的な運動=技術ではなく、
自分の身体を、自分の視察や判断に従って、バランスよく効率的に動かす能力を
養うためには、この「スポーツ鬼ごっこ」が効果的ではないかと考えられているのです。

最近の子どもは、体育館の壁まで走ろうとすると、
壁の直前で止まれずにそのまま壁にぶつかってしまったりして、
目の前の障害物を瞬間的によけるということが苦手なんだそう。

「スポーツ鬼ごっこ」をやることで、
・明確な勝敗(競争する相手がいる・目標ができる)
・チーム戦(コミュニケーション)作戦を立てたり、チーム内での意思統一をする
・コート設定(競運動能力の発達)視察力や判断力が養われる

といった期待効果があるそうです。
動画で実際にスポーツ鬼ごっこを子どもたちがやっているのを
見せてもらいましたが、それぞれのチームがゼッケンをつけて
鬼ごっこだけど、バスケットボールみたいなスポーツのようでもあり、
子どもなりにフォーメーションみたいなものを考えながら敵陣に
攻め込むといったことを楽しそうにやっていました。

そして、今年から6月18日が「鬼ごっこの日」に決まったそう。

たかが鬼ごっこ、されど鬼ごっこ。
子どものころの鬼ごっこがこんなふうに進化するなんて思いませんでした。

でも、テレビゲームやネットでの対戦ゲームなど、
バーチャルな世界での遊びが日常化している現代の人間にとって、
こういったアナログで、目いっぱい自分のからだを動かす遊びって
とても新鮮な気持ちでできるし、ふだんはあまり活性化されない
人間の身体能力や本能的なものを目覚めさせるには、
とてもいいツールではないかと思います。

ひろーい公園で思いっきり鬼ごっこをしてみたい!