日本でのラストコンサート~パウル・パドゥラ=スコダ ラスト・コンサート | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

梅雨入りして激しく雨の降るなか、
すみだトリフォニーへピアニストのパウル・パドゥラ=スコダのコンサートを
聴きに行ってきました。

激しい雨のせいで、乗り継ぐたびに電車が遅れていて、
それでなくても会場到着がギリギリなのにとあせりましたが、
コンサート会場のほうも天候のせいで電車が遅れていることも鑑みてくれたようで、
19時を数分過ぎての到着になりましたが、
コンサートは10分遅れで始まったので、なんとか最初から聴くことができました。

スコダさんは、かつて母校でマスタークラスを担当してくれた
教育者としても優れた方ですが、すでに御年87歳。
今まで生の演奏を聴いたことがなかったのですが、
今回が日本での最後のコンサートとなるとのことなので、
これは聴きにいかなかれば!とチケットを取りました。

前半のプログラムはピアノ・ソロで
まずモーツァルトの幻想曲(この曲はソニーの大賀典雄さんの飼っていた
犬が大好きな曲なんだとか)、
続いてハイドンのピアノ・ソナタ ハ短調 Hob.ⅩⅥ、シューベルトの4つの即興曲と演奏されました。

どの曲もとても柔らかで美しい音で演奏されているのにびっくり。
どうやったら、あんなに柔らかで優しい音が出るんでしょうか…。

休憩後、後半のプログラムに入る前には、通訳をともなって
今回演奏したモーツァルトの作品について少し解説をしてくれました。
(上の大賀さんの犬については、そのとき話された内容)

そして後半は東京交響楽団とともにモーツァルトのピアノ・コンチェルト第27番を
スコダさん自身の弾き振りで演奏。

この曲は、モーツァルトの最後の年に書かれたピアノ・コンチェルトで、
明るいなかにも哀しみが見え隠れする作品。
この曲の第3楽章ロンドに使われているモチーフが、のちに歌曲「春への憧れ」にも
使われていると、スコダさんが演奏前の解説で話して、
しかもこの「春への憧れ」のワンフレーズを歌ってくれました。

盛大な拍手のあと、アンコールとしてもう一度、モーツァルトのピアノ・コンチェルト
第27番から第2楽章を演奏し、
さらに、モーツァルトの「グラスハーモニカのためのアダージョ」という
とても可憐でかわいらしい小品を演奏してくれました。

グラスハーモニカとは、水でぬらした指でグラスをこすって音を出す楽器。
モーツァルトがこのグラスハーモニカのための作品を書いていたというのは初耳でした。

あいにくの天気でしたが、とても美しい演奏を聴けて
本当によかったです。