陽気な老騎士がワナにはまるおもしろさ~ファルスタッフ | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

昨夜は、Bunkamuraル・シネマでパリ・オペラ座ライブビューイング
ヴェルディの「ファルスタッフ」を観てきました!

ヴェルディの最後の作品というこの「ファルスタッフ」、
「椿姫」や「リゴレット」といった悲劇とは異なり、
とても陽気な喜劇なんです。

主人公のファルスタッフは、シェイクスピアの戯曲「ヘンリー四世」や
「ウィンザーの陽気な女房たち」に登場する老騎士フォルスタッフがモデル。

お金に困ったファルスタッフが、お金持ちの妻であるアリーチェとメグに
恋文をおくって二人をかどわかし、あわよくばお金に困らない生活をしようと
企みます。

しかし、アリーチェとメグは知り合いだったため、
フォルスタッフの企みはバレバレ。
そこで、この2人はフォルスタッフをこらしめようと、
彼の恋文にひっかかったフリをします。

そのことを知らないアリーチェの夫フォードが嫉妬に狂ったり、
アリーチェとフォードの娘であるナンネッタが、
恋人フェントンとの仲をフォードに反対されたり
というストーリーがからみます。

でも、喜劇なので最後も湿っぽくなく、
楽しい歌で大団円を迎えるので、観ているこちらも悲劇のヒロインに
感情移入する必要もなく、純粋に笑って楽しめました。

特にアリーチェとメグ、そして娘のナンネッタにクイックリー夫人による
アンサンブルの歌は、とても美しくきれいで、軽やか。

ヴェルディの音楽のドラマティックな美しい歌に加えて
とても軽快なリズムやメロディが特徴的で、重厚で重苦しい悲劇と比べると
かなり聴きやすい感じです。

このオペラのもとになっているシェイクスピアの戯曲も読んでみたいし、
この楽しい喜劇、ぜひ生で味わってみたいです。