ある老人が合唱団で歌うというストーリー知っただけで
「よし!観に行こう」と即決した映画です。
アーサーとマリオンは年老いた夫婦。
マリオンは病気を抱えながらも、音楽教師エリザベスが主催する合唱団
「年金ズ」(年金受給者による合唱団だからってことですが、
この日本語訳がサイコー!)で歌うことを楽しみにしています。
夫のアーサーは、そんなマリオンの体を心配しつつ、
合唱団の練習の送り迎えをしています。
合唱団の連中は誰もが個性的でユニーク。
でも、自分は合唱団の仲間には入っていきません。
そして、ついつい合唱団のメンバーにも、キツいことを言ってしまいます。
さらに、アーサーは息子のジェームズともうまくコミュニケーションが
とれず、顔を合わせればつい文句を言ってしまいます。
ある日「年金ズ」は合唱コンクールにエントリーすることになります。
ところが、マリオンの病気が再発。
彼女のためにアーサーは合唱団の練習状況をマリオンに伝えるために、
ひとりで合唱団の練習に向かいます。
しかし、依然として合唱団の部屋には入らず、開けた窓の外から聴く始末。
その甲斐もあってか、無事予選を通過して本選へと進むことになるのですが
ここでマリオンが亡くなってしまいます。
失意の中、アーサーはエリザベスに誘われて歌を歌うように。
合唱団にも過去の非礼をわびて、いっしょに歌うようになっていきます。
なぜなら、恐らくそれが亡きマリオンの喜ぶことだと思うから。
そして、いよいよ本選。
この本選で、まさかのハプニングが起きて、あわや年金ズが歌えないという
危機に陥るのですが、それをアーサーがひっくり返して
みごとに舞台で歌います。
その最後のひと押しをしてくれたのは、
長年にわたってあつれきのあった息子とその娘である孫でした。
この映画、全編で合唱団が歌うのがロックやポップス。
結構な年齢のシニアたちが踊りながら歌う姿はとっても楽しそうで、
合唱っていいな、みんなで歌うっていいな、っていう気にさせてくれます。
そして、最後の最後、アーサーがためらいながらも
コンクール決選にやってきて、さらに歌えないとなったときも、
笑われてもいいから歌うんだという強い意志で歌おうとする場面は、
とっても勇気づけられました。
人に笑われたら、批判されたらどうしよう…と思って
なかなか一歩を踏み出せなかったりするのですが、
このアーサーの勇気ある行動を見ていると、
「笑われようが何しようが、どーでもいいじゃない!」って気持ちで
一歩を踏み出せそうな気がしました。

音楽って、人に勇気とパワーを与えてくれるものだなあと
改めて感じた映画でした。
