音楽にできることって? | Cecilia's Diary

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「聖セシリア」は、音楽の守護聖人。これにならって、音楽をはじめとする芸術や
伝統文化などを楽しみつつ、毎日を生き生きと過ごしている様子をつづります。
ライフワークとしてコーチングも勉強中。

もう先週になりますが、1月8日の朝日新聞朝刊に、
ダニエル・バレンボイムのインタビュー記事が載っていました。

普段は日経新聞をとっているので、
ツイッターでそのことを知ったその足で、思わずコンビニに駆け込んで
朝日新聞を買ってしまいました…。

ダニエル・バレンボイムは、ブエノスアイレス生まれのロシア系ユダヤ人。
指揮者&ピアニストとして世界的に活躍するアーティストです。

彼は、パレスチナ系の思想家、故サイード氏と二人で
イスラエルとアラブの若者たちを集めてオーケストラを作ったそうです。

パレスチナ自治区ガザ区におけるイスラエルとの対立が
多くの犠牲を生み続けるなか、
政治的、歴史的な理由から人と人が分かたれる前に、
音楽を通じてお互いが人間として認め合うことができれば…、
そんな想いから、バレンボイムは問題提起を続けています。

彼のインタビューの中でもっとも印象的だったのは
「音楽こそが、あらゆる異分子を調和へと導く希望の礎」
という言葉。

人間の感情でもっとも大切なものは好奇心。
好奇心を持つことが立場の異なる人との出会いのきっかけになる。

相手の話を聴く姿勢を失っているのが
今日のあらゆる政治的な対立の要因。

音楽は政治に対して何か貢献することはできないけれど、
好奇心の欠如という病に向き合うことはできる。
好奇心を持つということは、他者の言葉を聴く耳を持つということ。
だから、音楽教育はほかのどの一般教育よりも大切だと。

なんかこの言葉にジーンときました。目

好奇心を持つこと=他者の言葉を聴く耳を持つこと
というのは、どこかコーチングにもつながるところがあります。

音楽を通じて、自分の音だけでなく相手の音もよく聴くことで
協調性が育まれ、
演奏するという目標に向かって努力することで、集中力もつく。

こういったことを目的とするために
音楽家であり経済学者でもあるホセ・アントニオ・アブレウ氏らが
南米ベネズエラで始めた青少年に向けた無料のクラシック音楽教育システム
「エル・システマ」という制度があり、
実際に成果をあげているそうです。

エディクソン・ルイスというコントラバス奏者は、
このエル・システマでコントラバスに出あい、
最年少の17歳でベルリン・フィルに入団したそう。

音楽は人間を変え、社会を変える可能性を持っている。
こういう力を持っているからこそ、エル・システマのような
音楽教育システムが機能していくんですね。

音楽の力ってすばらしい!
私も曲がりなりにも音楽をやってきた人間。
いつか少しでも音楽の力で人の役に立ちたいものです。