パトリス・ルコント監督作品 「メグレと若い女の死」 | 英語で働きフラ語で遊ぶ!ハングルどーする!?

パトリス・ルコント監督作品 「メグレと若い女の死」

Bonjour, Yuri♪です。

皆様は、パトリス・ルコント監督を

ご存じでしょうか?

彼の作品の中では「髪結いの亭主」(1990年)が

とても知られていると思いますが、

私は、「仕立て屋の恋」や

「イヴォンヌの香り」がとても好きでした。

 

彼の映画の中の女性は、

夢の中の女性というか、

人間味を感じさせるよりは、

心の中で作り上げた理想の女性みたいな

美しく描かれた絵のような感じなんです。

 

喜怒哀楽が激しいフランス女性を

生々しく描くフランス映画とは

全く異なる彼の世界観が好きなんです。

 

そんな彼の作品が、久しぶりに(ですよね)

公開されるということで、見てきました。

 

メグレと若い女の死 : 作品情報 - 映画.com

 

作品名「メグレと若い女の死」

原題:Maigret

 

メグレ警視役のジェラール・ドパルデユー

(彼がロシア国籍を取得してからは、

彼の作品を見る機会が減ったような気がしますが…)

 

彼の淡々とした演技というか、抑えた演技が

かえってよかった。

 

捜査の過程で、偶然知り合った

被害者ルイーズと似たような境遇の

若い女性ベティを

やさしく包み込むように接するメグレ。

犯人を捕まえるため?

もちろん、それもあるでしょうが、

それだけではない雰囲気。

彼女を見つめる優しいまなざしのわけを

最後に知るとき、おおっ!と思いました。

 

アガサ・クリスティーにしても、

今回のメグレにしても

昔のミステリーですから、

謎解きに新鮮な面白味はありません。

 

ですが、先ほどのメグレ氏の捜査方法

“ひたすら話を聞く”から

結論を導き出していく過程は

被害者のルイーズの幻想を

追いかけているようでした。

 

また、ベティがメグレに心を開いていき

変わっていく姿を

ゆっくり味わっていただきたい!

 

ルイーズやベティの描き方が

ルコント作品っぽいと言えるかもしれません。

 

それから、全てとは言いませんが

資産家の屋敷の調度品とか、

ほんの数分しか使われない(爆

結婚披露パーティーの

テーブルセッティングが

うっとりするほど美しくて

それゆえに、儚さを感じてしまいました。

 

また、それとは対照的に

ベティの住んでいたアパルトマンや

老紳士の住むエリアの

貧しい雰囲気も、

なぜか、よかった。

 

昔のセーヌ河畔とか、

ラストシーンにメグレが歩く石畳とか

shabby(適切かな?)な

とても味のある風景で

ステキだなと思いました。

 

CATVで、いろんなバージョンの

メグレ警視を見ましたが、

ジェラール・ドパルデュー版

いいんじゃないでしょうか?

と、思いながら

ではでは今日はこのへんで。

 

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