月曜のお昼ごろ、幼馴染から電話が。
電話をかけてくることなんて、最近ほとんどなかったので、何かあったのかもと胸騒ぎがして、仕事を抜けて電話を取りました。
すると声にならないくらい泣いている友達。
一体何が起きたのか分からず、内心ものすごく慌ててしまったけど、友達を落ち着かせて話し出すのを待ってみる。
「2人目ができたんだけど、つわりがつらくてたまらない」
泣いて泣いて、面白い話を沢山してくれるいつもの友達の見る影もなく、辛い感情が手に取るように伝わってきて、私も会社の廊下の隅っこで一緒に泣いてしまいました。ってそれはどーでもよくて。
1人目の妊娠のときもひどいつわりに苦しんでいた友達だったけど、こればっかりは慣れるとかそういう問題じゃない。
つわりって、気分が悪いとか、めまいがする、ってだけなら寝て耐えるとかしかないのかもしれませんが、一番キツくて、家族にも伝わりにくいのは精神状態の変化だと思うのです。
わたしは妊娠したことないから体験はしていないけど、他の友達数人からつわりや出産直後の精神状態について色々聞いていました。それで気になって、ネットでも調べたり。
「身の置き所がないくらいとにかく辛い」
「孤独」
「未来が真っ暗に感じる」
「ささいな言葉を気にして落ち込む」
「何もやる気になれない」
「好きだったものがキライになる」
「子供がおなかにいるのに楽しみにできない」
「上の子にもつらくあたってしまって自己嫌悪」
…など、気の持ちようでなんとかなるとか、そんなのんきな問題じゃないって分かります。ひとり暗い穴のどん底に落とされたような気持ちになるのだそうです。
わたしはつわりになったことはなくても、「自分では意図としない感情」に支配されてしまうことは理解できるので、辛さは計り知れないと理解できます。
初めてつわりについて考えたのは、さくらももこさんの「
そういうふうにできている」という自身の妊娠時のエッセイを読んだとき。
女性であれば、妊娠時の深刻な問題も面白おかしく読めるだろうし、男性なら妊婦さんの様々な体の変化を理解するには丁度いい本なので超オススメです。
妊娠って、子供ができたー。あと何ヶ月かで産まれるんだー。
なんて割と単純にとらえられてしまいますが、母の体ではものすごく色んなことが起きるのだということを知ることができます。
これを読むと、「妊娠したことによるホルモンバランスの変化で、意図としない普段とは違う思考回路になってしまう」といったような、自分の体なのに自分の力ではどうにも抵抗できない問題なのだと知ることができます。
だって、お腹の中で新しい命が育ってるわけですから、ホルモンの働きが変わるのもムリないですよね。
ってか、「ホルモン」て解明されてることが少なすぎます。もっと体への影響がわかれば楽になることって男女ともに沢山あると思う。
遺伝子の次はホルモン解明で。
で、妊娠して情緒不安定になってしまったら、周りに甘えて妊婦さんは好きに過ごせばいいと思うのですが、やはり普段から「気遣いさん」「しっかり者」だったりすると、なかなか甘えることなんてできなかったりするようです。
周囲も、妊婦さんの精神状態の変化に気づかず「なんでこんなこと言い出すの?」と訳がわからず、妊婦さんにとっても辛い状況に追い込まれてしまったりすることも。
体調はもちろん、精神状態の変化も「ホルモンのせいだから仕方がない」と受け止めて、まわりは暖かく見守ってあげることが大切だと思うのですが…
「妊娠・出産なんて、女性として当たり前のこと。そこまでいたわる必要があるのか」、って言う人もいるかもしれません。
でも今って、ひたすらガマンすればいい、なんていう時代ではないのです。
情報が多いからこそ、悩む。
自分の時間ができたからこそ、苦しむ。
何らかの処置があるならば、それに頼るのは当たり前のこと。
そうやって一人でも辛い状況から抜け出せられるようにできる社会にしたいと思うのは、普通の流れじゃないかなと思うのです。
妊娠時や出産直後、または妊娠とは関係なくてもホルモンバランスの影響で苦しむ女性がまわりに大勢います。
これを、どうにかできないかなと、漠然と考えています。
臨床心理士さんに相談したり、心療内科や精神科にかかるという手もありますが、もっと軽い感じで、一時的じゃなく子育てまで考えて長期的に、ネットワークみたいなものを広げるとか。
「悩んでいるのは一人じゃない」ってわかれば、少しは軽減されたりするんですよね。
妊娠・出産以外でも女性の悩みの多くは、「共有」によって多少軽くなったりする気がしますし。
わたしの友達も、きっと前の自分を取り戻せるときがくる。それまで、声をかけることと話を聞くことくらいしかできないかもしれないけど…