アレルギー -8ページ目

アレルギー

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[コルチゾール]

(Wikipedia)


コルチゾールは副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種である。
炭水化物、脂肪、およびタンパク代謝を制御し、生体にとって必須のホルモン
である。

3種の糖質コルチコイドの中で最も生体内量が多く、糖質コルチコイド活性の
約95%はこれによる。

分泌される量によっては、血圧や血糖レベルを高め、免疫機能の低下や不妊を
もたらす。


ストレスによっても分泌される。
また、このホルモンは、過剰なストレスにより多量に分泌された場合、脳の
海馬を萎縮させることが、近年PTSD患者の脳のMRIなどを例として観察
されている。
海馬は記憶形態に深く関わり、これらの患者の生化学的後遺症のひとつと
されている。




<医薬品としての利用>
コルチゾール(日本薬局方にはヒドロコルチゾンの名称で収載)はステロイド
系抗炎症薬(SAID)の1つとして臨床使用される。
ステロイド系抗炎症薬は炎症反応を強力に抑制し、炎症の全ての過程に作用
する。
急性炎症、慢性炎症、自己免疫疾患、アレルギー性疾患、ショック、痛風、
急性白血病、移植片拒絶反応などの治療に使用される。













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[金属アレルギーと栄養医学との関係]


血糖値が下がり過ぎた際に、血糖値を上げるホルモンがいくつか存在しますが
「コルチゾール」もその1つです。

コルチゾールは抗炎症作用や抗アレルギー作用があり、薬剤としての
「ステロイドホルモン」は、主にこのコルチゾールの作用です。

血糖の乱高下を呈する血糖調節障害があると、コルチゾールが下がり過ぎた
血糖値を上げるのに利用されて、抗アレルギーとしての作用が弱くなるので、
アレルギーが悪化します。

身近なところでは、花粉症の悪化やアトピーの悪化です。


歯科でのアレルギーには、金属アレルギーやレジンアレルギー等がありますが
血糖調節障害があると、これらのアレルギーも悪化する可能性があります。

金属アレルギーは、金属周囲の歯肉が発赤したり、白いレース様を示す口腔
扁平苔癬が多い症状ですが、掌蹠膿疱症のように口腔から離れた部位に症状が
出現することも少なくありません。



(横山歯科医院)





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[異種金属間の電位差に伴う金属アレルギー症例]


50代女性。
A歯科医院(研究会メンバー)にて上顎に大型のブリッジを装着した。
その後、口唇周囲に蕁麻疹が出現した。

金属アレルギーを疑い、Bクリニック(アレルギー内科)にて金属アレルギー
検査を実施してもらったが陰性であった。

並行して大型ブリッジを撤去して、仮歯に戻したところ、口唇周囲の蕁麻疹は
消失した。

左右臼歯部にも古いブリッジが装着されていたので、念のためBクリニックで
再度金属アレルギー検査を実施してもらった。
その結果、ニッケルNiに対して強いアレルギー反応が出現した。



ニッケルを含む古い金属による下顎のブリッジ自体は10年以上アレルギーを
起こさなかった。
しかし、上顎にニッケルを含まない異種金属のブリッジが装着されたことに
より、異種金属間に電位差が生じ、金属イオンが溶出したため、金属
アレルギーを起こしたと考えられた。


(研究会症例)




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[赤色色素アレルギー 消費者庁が警鐘 「口紅→赤い食物」で発症?]

(産経新聞  2012年6月1日)


食品や化粧品などに使われる赤色の着色料「コチニール色素」の摂取で、
洗顔せっけん「茶のしずく」(旧製品)の小麦アレルギーのように急性
アレルギー症状(アナフィラキシー)が出る恐れが指摘されている。

消費者庁は呼吸困難など重篤な症状となる可能性もあるとして、同色素を含む
化粧品を使用したり食品を摂取したりしてかゆみなどの症状が出たときは
すぐ専門医を受診するよう呼び掛けている。
(平沢裕子)



<安全性高いが>
同庁によると、同色素や同色素の化合物である「カルミン」を含む化粧品の
使用や食品の摂取でアナフィラキシーを引き起こしたと推定される事例は、
昭和40年頃から約20の論文で報告されている。


山川皮ふ科(横浜市神奈川区)の山川有子院長は、同色素によるアレルギー
患者4人を診察した経験を持つ。
30~50代の女性で、
 ・カンパリ入りカクテル(現在はカンパリには同色素は入っていない)や
     イチゴジュースなど「赤い飲み物」を飲んだ後、じんましん
 ・顔が真っ赤に腫れる
 ・顔が真っ青▽冷や汗
 ・下痢
 ・息苦しい
などの急性アレルギー症状を起こしていた。

山川院長は「コチニール色素はさまざまな食品や化粧品に使われており、
基本的には安全性がかなり高い色素と考えられている。ただ、エビやカニを
食べてアレルギーになる人がいるように、この色素でアレルギーとなる人も
いる。稀な発症とはいえ、重症化すれば命にかかわるだけに注意が必要」と
指摘する。



<表示をチェック>
今回、同庁が注意喚起をしたのは、同色素によるアレルギーが「茶のしずく」
(旧製品)による小麦アレルギーと同様の仕組みで発症している可能性がある
ためだ。


茶のしずくでは、小麦由来のタンパク質「加水分解小麦」を含んだせっけんを
毎日使い続け、皮膚からこの成分が吸収された人たちが小麦を含む食品を
食べ、食物アレルギーを発症した。


同色素の場合も、口紅や頬紅などを毎日使い、色素の成分を皮膚から吸収した
人たちが、色素を含む食物を食べてアレルギーを発症する可能性がある。
これまでに、同色素を含む化粧品の使用でかゆみを覚えていた女性が同色素を
含む食品を摂取し、呼吸困難を伴う重篤なアレルギー反応を起こしたケースが
報告されている。


山川院長は「アレルギーは、体質によってさまざまな食品が原因で起きる
ことがあり、コチニール色素もその1つ。ほとんどの人は大丈夫だが、
1度症状が出た人は表示をチェックして食品や化粧品を慎重に選ばなければ
いけない。口紅でかぶれたり、同色素を含む食品を食べた後にかゆみや
息苦しさなどの症状があったりしたときは皮膚科やアレルギー専門医に相談
してほしい」と呼び掛けている。



<用語解説:コチニール色素>
エンジムシ(中南米原産の昆虫で、ヒラウチワサボテンに寄生する)の雌を
乾燥化したものから抽出される赤色色素で、カルミン酸が主成分。

化学合成でない天然素材から作る色素として、ハム、かまぼこ、イチゴ牛乳
などの食品に使われている。

口紅やアイシャドー、頬紅などの化粧品には、同色素の化合物「カルミン」が
広く使われている(カルミンは日本では食品に使用できない)。

現在、国内の添加物メーカーではアレルギーの原因となるタンパク質を
減らした(低アレルゲン化された)色素を開発・販売しているが、海外から
輸入した色素を国内の食品メーカーが使っていることもある。
また、輸入品の飲食物には内容物が明らかにされていないまま含まれている
こともある。



図・詳細は、
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120601/bdy12060108450001-n1.htm























[ネックレス、ピアス・・・金属アレルギーの原因、厚労省調査]

(朝日新聞  2012年5月30日)


ネックレスやピアスに使われる特定の金属に気をつけて——。
皮膚炎になった患者が身につけていた装飾品を調べたところ、ニッケルや
コバルトなど3種類の金属がアレルギーの主な原因になっていたことが、
厚生労働省研究班の調査でわかった。
専門家は改めて注意を呼びかけている。


研究班が全国77カ所の病院で2010年度に皮膚炎を起こした約900人を対象に
調査。
このうち、身につけていた装飾品が原因で皮膚炎を起こした約30人について
調べたところ、ネックレス(16%)、ベルトのバックル(9%)、ピアス
(8%)の順に多かった。

これらの製品では、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会が日本人が反応
しやすい物質として指定する「硫酸ニッケル」「塩化コバルト」「重クロム酸
カリウム」を含んだものが大半を占めた。


http://www.asahi.com/health/news/TKY201205290753.html








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最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学

テーマ: 「本当は怖い花粉症~招かれざる来訪者~」

K・Fさん(女性)/45歳(発症当時)  教員


小学校5年生を担任するK・Fさんは、20年来の花粉症。
それも周りの人より長引き、夏前まで続くため、毎年この時期は憂鬱
でしたが、特に対策はしていませんでした。
クラス担任にとって新学期まもないこの時期は特に忙しく、自分の花粉症の
ことなど後回しにせざるを得なかったのです。
そんな中、食事のとき、急に口の中にムズムズとしたかゆみを感じたK・F
さん。
かゆみは数十分で治まったため、特に気に留めることもありませんでしたが、
その後も更なる異変が彼女に襲いかかりました。


<症状>
(1)口の中のかゆみ
(2)口の中がイガイガする
(3)じんましん


<病名>口腔アレルギー症候群


<なぜ、花粉症から口腔アレルギー症候群に?>
「口腔アレルギー症候群」とは、ある特定の果物や野菜を食べた時に起こる
アレルギー反応のこと。
この病になると、口の中や唇だけでなく、目、鼻、あるいは全身で、かゆみや
イガイガ、ヒリヒリする刺激感などの症状が現れます。
最悪の場合、劇症型のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックを
引き起こし、あらゆる場所が腫れあがり、呼吸困難や血圧低下で死を招く
こともあるのです。

最近増加傾向にあると言われる、この口腔アレルギー症候群。

特にこの病は、子どもに発症する事も多いため、学校でも注意が叫ばれて
いるのです。


では、一体なぜ口腔アレルギー症候群になってしまうのでしょうか?

実はその発症にこそ、花粉症が大きく関係していたのです。
花粉症は、本来無害であるはずの花粉のタンパク質を、身体が有害であると
過剰反応することでおきる病。
いったん花粉症になると、花粉に触れる度にかゆみを引き起こす物質が放出
され、口や鼻などの粘膜に炎症を引き起こしてしまいます。

そして実は、ある特定の果物や野菜に、この花粉のタンパク質とよく似た形の
タンパク質が含まれているのです。
そのため身体が野菜や果物のタンパク質を、花粉のものと勘違いし、様々な
アレルギー反応が起きてしまうことがあるのです。


K・Fさんの場合も、果物や野菜を花粉と勘違いした身体がアレルギー反応を
起こしていました。


しかし、花粉症を患っている人全員が、この病を患うわけではありません。
では、一体なぜ口腔アレルギー症候群になってしまうのでしょうか?

口腔アレルギー症候群発症のきっかけは、長期に渡って花粉症を放置している
こと。
さらに過労や風邪などによる、抵抗力の低下が引き金となると考えられて
います。

K・Fさんはこの2つの条件にあてはまっていたため、口腔アレルギー症候群を
発症してしまったと考えられるのです。


そして、さらにこの病にはもう1つ、大事な注意点があります。
それは自分がどの花粉症にかかっているかということ。
実は花粉症の中には、口腔アレルギー症候群を発症させやすいタイプがあるの
です。

季節によって分けられる代表的な花粉症を見ると、日本人で最も多く患者が
いるのは2月から4月にかけてのスギ・ヒノキ花粉症ですが、他にも様々
なタイプがあります。


そんな中で最も危険なのが、4月から6月に症状が出るシラカバ・ブナ花粉症
です。
その理由は、この花粉症の人がアレルギーを起こしやすい食べ物の数が多いと
いうこと。
スギ・ヒノキが1種類なのに対して、シラカバ・ブナ花粉症の人は、20種類
以上もの食べ物に注意が必要なのです。


口腔アレルギー症候群から身を守るためには、病院で検査を受け、自分がどの
花粉症にかかっているかを知ること。
そして、たかが花粉症と放置せず、きちんと治療を受けることが大切なの
です。


※出典「食物アレルギー」監修:斎藤博久 編集:海老澤元宏


http://asahi.co.jp/hospital/


















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[根尖病巣が原因であった掌蹠膿疱症]


50代女性。
5年前に歯科治療を受けた。
その後掌蹠膿疱症が出現。

徐々に悪化し歩行困難になったためA歯科(研究会メンバー)を受診。
患者さん本人は金属アレルギーが原因だと考えている。

B皮膚科に金属アレルギーの検査を依頼したところ、亜鉛(Zn)に陽性反応が
出た。

歯科材料の亜鉛含有量は微量で、患者さんの口腔内は治療中断の歯が多数
あったため、根尖病巣由来を優先的に考えることにした。
根尖病巣の歯を根管治療と抜歯とにより治療すると、掌蹠膿疱症が治癒した。

(研究会症例)









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[ハイなジーンのための免疫学「ヘルパーTリンパ球とアレルギー」]


ヒトの身体は肉厚の土管にたとえることができます。
中央部の管が消化管です。
一方の穴が口と鼻であり、他方の穴が肛門です。

身体の奥深くに位置しているように感じる小腸も、土管の内壁であり、
凖外部と言えます。


外敵・・・主に微生物(細菌やウイルス等)は、土管の外壁か内壁から侵入を
試みています。
外壁=皮膚は傷がない限りなかなか侵入できません。
これに対して内壁は侵入の可能性が高く、外敵にとっては狙い目です。
内壁は外壁と異なり、ただ丈夫につくれば良い訳ではないからです。
消化・吸収などの役目があるからです。


外壁や内壁の直下には、免疫部隊の中の第1部隊が主に配置されています。
陸軍です。
マクロファージなどの「貪食細胞」が外敵を食べることによって排除しようと
戦っています。


第1部隊をうまく突破した外敵は、血管を通って侵攻を続けます。

細胞は、外壁や内壁を構成する細胞も含めて「組織液」に取り囲まれて
います。
ベネチアのようなイメージです。

微生物は、外壁や内壁直下の部隊をすり抜けると、組織液=運河を通って
海=血液へ侵攻します。

運河や海の免疫を担当するのが、海軍の第2部隊です。
第2部隊の主力はBリンパ球です。

Bリンパ球は空母です。
しかも、空母艦載機の製造工場を持っている空母です。

空母艦載機が「抗体=免疫グロブリン」です。


抗体の攻撃をすり抜けた外敵は、住みやすそうな家(細胞)や集落(組織)に
上陸侵攻します。

集落に上陸した外的に対抗するのが、総司令本部(ヘルパーTリンパ球)と
特殊部隊(キラーTリンパ球=細胞侵害性Tリンパ球)とからなる第3部隊
です。

Tリンパ球には他にNK(ナチュラルキラー)細胞もありますが、NK細胞は
第1部隊へ出向しています。


総司令本部のヘルパーTリンパ球はCD4陽性細胞とも呼ばれます。
「CD4」とはアンテナの種類です。
総司令本部であるので、第3部隊にとどまらず、第1部隊や第2部隊の
司令=応援も行います。
CD4陽性細胞は、HIV(AIDSウイルス)や成人T細胞白血病 (ATL) の
ヒトT細胞白血病ウイルス (HTLV-1) が感染する細胞です。
AIDSウイルス感染によって総司令本部機能が徐々に破壊されるため、感染
防御機構がダメージを受けて、いろいろな感染症にかかりやすくなるのです。

総司令本部のヘルパーTリンパ球には、現在のところ3種類が知られて
います。
今後さらに増える(発見される)可能性はおおいにあります。
  ・Th1細胞
  ・Th2細胞
  ・Th17細胞:主に使用するメーリングリスト「IL-17」
Th17細胞は、発見順で行けばTh3細胞になるはずですが、主に使用する
メーリングリストがIL-17であることからTh17細胞と名付けられました。
このあたりの一貫性の無さが免疫学をさらに難しくしているのですが、Th17
細胞の発見には日本人研究者が大きく関与しているため、国内では批判
されてはいません。

数年前まで、Th1細胞とTh2細胞との割合がアレルギーに関与しているの
ではないかとしきりに論議されていましたが、Th17細胞発見後は下火です。
Th17細胞は、アレルギー疾患や自己免疫疾患の際に増加しているため、俄然
注目をされていますが、何故増えるのかについては結論が出そうにありま
せん。
歯周病の一部、急激に進行する浸襲性歯周炎は自己免疫疾患的側面を有すると
考えられているため、歯科でもTh17細胞については盛んに研究されて
います。



一方、特殊部隊であるキラーTリンパ球=細胞侵害性Tリンパ球はCD8陽性
細胞とも呼ばれますが、ゴルゴ13のイメージです。
敵に侵攻された細胞や組織は、他の細胞や組織に迷惑がかからないように、
自分自身を殺してくれとキラーTリンパ球に依頼します。
キラーTリンパ球はいったん仕事の依頼を受けた以上、敵の様々な妨害工作を
かいくぐって目的を達成します。

ウイルス性肝炎では免疫システムがなかなかウイルスを排除できないため、
ウイルスに侵攻された細胞は、他の細胞に迷惑がかからないように、自分
自身を殺してくれとキラーTリンパ球に依頼します。
当初はウイルスに侵攻された細胞のみを攻撃していたキラーTリンパ球ですが
敵=ウイルスがしぶといために、掃討作戦に突入します。
すなわち、まだ敵が侵攻していない正常細胞も含めて広め広めに攻撃を
せざるをえなくなるのです。
肝炎が進行するのは、免疫細胞であるキラーTリンパ球の攻撃によるものが
主であると考えらえています。


[参照]・実験医学
    ・基礎免疫学


(横山歯科医院)





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[上皮シートで角膜を再生  負担少なく安全に]

(共同通信  2010年3月2日)


厚さ0.1ミリの培養上皮細胞シートを角膜の表面に張り付け、低下した視力を
回復する治療法の臨床研究を、慶応大眼科学教室の坪田一男教授らの
グループが始めた。

同様な手法は欧米でも試みられているが、シート培養時にマウスの細胞を
補助的に使うのが安全上の課題。

慶応大グループは臨床応用例としては初めて、人の骨髄細胞を培養の補助に
使い、安全性を向上させた。


昨年11月に慶応大病院 で1例目の治療を受けた20代男性は、0.06だった
矯正視力が3カ月で0.8以上に回復。

1年で計5人に実施する計画で、安全性や効果を確かめて新たな治療法と
しての確立を目指している。


角膜は黒目の部分にある直径約1センチの透明な組織で、複数の層からなる。
表面にある上皮細胞は古くなるとはがれ落ちるが、周縁部にある幹細胞が
新たな上皮細胞をつくり出して中央部に供給し、透明な状態を保つ。

病気や事故のため幹細胞の機能が失われると、周囲の結膜が角膜に入り込んで
白濁し、視力が低下することがある。


榛村重人・准教授によると、1例目の男性は劇症型の自己免疫疾患、
スティーブンス・ジョンソン症候群。
薬剤やウイルス感染が引き金になることが多く、全身の皮膚や粘膜に水疱や
びらん(ただれ)が生じる人もいる。
男性の場合は目に症状が起き、幹細胞が働かなくなった。

幹細胞を含む周縁部の移植も治療の選択肢だったが、男性は説明を受けて
今回の治療法を選択した。

上皮シートをフィブリンと呼ばれる生体のりで角膜に張り付ける手法で、
縫合が不要なため体を傷つけず、肉体的負担が少ないのが利点だ。


グループは米国のアイバンクから取り寄せた角膜から、幹細胞を含む上皮
細胞を取り出し、フィブリン膜の上で2週間程培養。
できた直径12ミリの円形シートを男性の角膜に張り付けた。

男性は手術後、患部を保護するコンタクトレンズを装着して退院。
免疫抑制剤の投与が必要だが、問題なく日常生活ができるようになった。


ただ普及には課題もある。
国内のアイバンクは角膜移植向けに整備されたため、上皮シート向けに提供を
受けるのは不可能。
海外からの提供を含め、年間2,000例近い移植の多くでは角膜中央部だけが
使われ、幹細胞を含む部分は捨てられる。

榛村准教授は「より多くの患者を救うため、こうした組織を有効利用する
ための法的整備が必要だ」と話す。


http://www.47news.jp/feature/medical/2010/03/post-273.html






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