キュートでかっこいいキャシー・ベイツ | 映画の楽しさ2300通り

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キャシー・ベイツの代表作はなんといってもオスカーをとった「ミザリー」でしょうが、あれが彼女の真骨頂ではないような気がします。彼女に似合うのはもっとキュートな役だと思うからです。

さらに言えば、キュートさとタフさを兼ね備えた役でしょう。そういう意味では、憧れの作家の手当てができて、未発表の原稿の最初の読者になることを喜んだ「ミザリー」序盤の彼女はキュートで良かったのかもしれません。多分、自分には原作の印象が強すぎたのでしょう。

それはともかく、「黙秘」で夫を殺そうとしたときの彼女のドレス(ワンピース)はキュートでした。その装いにタフさを秘めたキャラは、「タイタニック」のモリー・ブラウン役でも光を放っていました。
イザベル・アジャーニとシャロン・ストーンでリメイクされた「悪魔のような女」では、男勝りのパンツルックがかっこよく、二大美人女優の見せ場を完全に奪っていましたが、「フライド・グリーン・トマト」では、本来の演技派らしく、さりげなく脇に回るようにみせながら強烈な存在感を残しました。「カワブンガ!」(だったかと思いますが)と叫びつつハンマーで壁を叩き壊す迫力は並のものではありません。そういえば「フライド」もキング風に言うビッチたちの話でしたねえ。

キュートというには太りすぎという声も出そうですが、最近は日本でも太めの可愛いキャラは人気だし、第一アメリカン・スタンダードではまるで問題ないレベルでしょう。還暦をすぎてもますますキュートにかっこよく活躍してほしいです。