宝探しをテーマにした映画はかなり観たようなつもりでいましたが、実はそれほどでもないことがわかりました。「竜煙の書」を奪い合う白土三平の「忍者旋風」(「風のフジ丸」としてTVアニメ化)、丹下左膳の「こけ猿の壺」(「百万両の壺」として映画化)、リモコンの争奪戦が手に汗握る「鉄人28号」(これもTVアニメ化)などを読んだり観たりしていたことから、映画の分野でも結構観たつもりになっていたようです。
実際には「レイダーズ」も(面白いと思えなかったから)「トゥームレイダー」も(面白かったけどもういいやと思ったから)一作目を観ただけ、「ナショナルトレジャー」はニコラス・ケイジでしょ?という感じで観ていないのですから、たくさん観ているとはいいがたい。「ハムナプトラ」を観たのがしばらくぶりだったわけで、続編を観たいと思ったのも久しぶりでした。
それでも無理矢理ほじくり出してみたら、これも続編の「ナイルの宝石」、どちらかというとオカルト色が強い「ピラミッド」などがありましたが、あっと思ったのは「続・夕陽のガンマン」。対象は南北戦争で盗まれた軍資金なので財宝とは言えませんが、隠されたお宝を巡ってイーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、イーライ・ウォラックが三巴の争いを繰り広げるストーリーは、宝探しそのものでした。
ものに対する人間の欲望の強さがものの価値を超えてしまったり、物欲につき動かされていた登場人物たちが困難を乗り越えるうちにこれまで見ていなかった価値に気付いたり、よく出来た宝探しストーリーには魂を揺さぶるわくわくと感動が(ときには哀しみも)あります。死んだ男の首(頭部)を奪い合う「ガルシアの首」も、バリエーションのひとつかもしれません。そう考えると自分はやっぱり宝探しが大好きなようです。