のづレポ2018︰道新杯S2 | Allegro(アレグロ)

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Allegro(アレグロ)自転車ロードレースクラブチームに関する情報をお知らせしています。

どうも、のづさんです。
毎度申し訳ありません、今回も超長いです。

5月だというのになんだか寒い日が続きますが、今年もついにロードレースの季節がやってまいりました。
その初戦、道新杯、今年も参加してきましたよ。

北海道のロードレースは、参加した過去の成績などを加味したクラス分けがされているわけですが
わたくし去年の大活躍(?)のおかげでS3からS2に昇格致しました。

道新杯は公園を何周もする周回レース、一番上のクラスのエリートとその次のクラスのS2は、4周ごとにポイントが与えられるポイントレースとなっております。

S2は全部で16周回しますので、4周目、8周目、12周目と、ゴールである16周目にポイントが付きます。
1位通過で5ポイント、2位だと3ポイント、3位は2ポイントで4位が1ポイント、で、さらにゴールである16周目はポイントが2倍になりまして
1位10ポイント、2位6ポイント、3位4ポイント、4位2ポイントが与えられます。
ゴールしたあとこのポイントを合計して、一番たくさんポイントを取った人が勝ちっていうルールです。
最後だけ頑張ってもだめなわけですが、でもやっぱり最後が重要ですね、2倍ですもんね。

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2018年の道新杯、天気は雨、ざあざあ降るような雨じゃなくて、しとしと、ポツポツって感じです。
路面はしっとりと濡れてます。
濡れた路面で浮いてきた砂のせいで、走り終えた選手たちは真っ黒になってました。
シクロクロスかよってくらい、バイクもジャージも真っ黒。
気温は、じっとしてたら寒いけど走り出したら苦にならないくらい。
雨のせいか、道新杯には珍しく風が弱めでした。

S2は出走24人、スタートリストを見るとそうそうたるメンバーで、俺こんなのと一年戦うのかあ、楽しそうだなあ…ああ、楽しそうすぎてゲッソリしちゃう。
ここまで来ると当然ですが、どこを見ても強い人ばっかりです。

特に気にしてたのは、去年も何度か戦ったチョーさん。
去年は毎回レベルの違いをまざまざと見せつけられましたが、今年の俺はどうでしょう、少しは近づけたかな?



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4周目まで︰
スタート直後から前に居座りました。
ちゃんと走れる人ばっかりだし、何より人数が少なくて怖さも全くなかったです。
S2、楽しいです。
楽しいけど当然、楽ではないですよ。
苦しいのが楽しいんです。

初めは3周目手前くらいで飛び出してそのまま2周ほど頑張って5ポイントゲット作戦でした。
この辺かなってところでえいや、と踏んでみましたがまったく引き離せず、飛び出すことはできませんでした。

ズバッと踏んだらすぐグダグダになる脚ですので、マジスプリントは最後以外はやりたくありませんでした。
また、冬にジワリ強く回し続ける練習をしてたので、それがどのくらい実を結んでるか試してみたかった、てのもありました。
でもまあ、ね、このレベルではまったく通用しないのが判りましたね。

みんな…つよすぎる…

ここで無駄に脚を使ってしまったので、3周目と4周目は緩めて、次はポイント手前で早めに、もう少し強めに仕掛けてみる事にしました。

さあ4周目、坂を降りたあとのシケイン手前から前に出て、重めのギアを回して進みます。
スプリントにはあまりにも早すぎますが、スプリントをするつもりはありませんでした。
でも振り返らなくても判る、たくさんついてきてる気配がバッチリありました。
そりゃまあ、このタイミングでは逃してくれないわな…

そのままのギアで進みますが、スプリントで加速してる人たちにたくさん抜かれて、置いていかれたら終わりだと、結局自分もスプリントをしてしまいました。
中途半端でまったくキレなく届かず、7番手くらい。
脚にはもの凄いダメージ、これはやばい。

8周目まで︰
早めの仕掛けからの無理なスプリントで、しばらくのグダグダタイムが必要でした。
先程の早め早めの仕掛けが通用しなかった事で、自分が今使える武器はやはり短距離のスプリントしかないのが嫌というほど判りました。
逆に言うと、純粋なゴール前スプリント勝負ならちょっとは通用するだろうと言う、出所不明の変な自信が湧いてきました。

参加者が少ない集団は、わざわざ脚を使って小さくする必要もありません。
飛び出すとか揺さぶるとか脚力に合わないファンタジーな考えは全部捨てて、あと3回あるポイント周回でスプリント勝負をすることにしました。
単純でわかりやすくて良いのですが、飛び出して行きたい人達を抑えられるかが問題です。
飛び出すのは多分こいつとこいつと…と周りを見ながら走ってたら、先頭集団一つのままでやってきました8周目。

何度も走ったいつもの長沼のコースです。
踏み始めるポイントはよくわかってます。
踏み始めたときは前には7〜8人いましたが、何人かかわせて、なんとか4位で1ポイントを取れました。

あれだけ踏んでもなんとか4着…
みなさんスプリントもイケるんですのね…

12周目まで︰
赤いジャージのKMTさんと、オレンジ黄色のチョーさん、際立って強いです。
この二人が強いのは去年からわかってました。

チョーさんは、去年のサロベツで散々引きずり回された相手です。
KMTさんはレースでご一緒するのは初めてでしたが、去年のリザルトを見てたら嫌でも目につく活躍ぶりでした。
この2人は、私が身につけたかった、強く踏み続ける走りを持っています。
しかも、ものすごく高いレベルです。
ここまでは飛び出されても毎回潰せてきてましたが、脚がなくなってきて潰す方もしんどくなってきました。

やがてついに、KMTさんを行かせてしまいました。
続いてSCCのKさん、チョーさんもそれに続きます。
後半戦になってもあの強さ、ただ見送るしかできませんでした。

追走はもっとたくさんいるかと思ってたんですが、気がつけば4人になってました。
先頭2人KMTさんとKさん、遅れてチョーさん、間が開いて後ろに4人。
4人のほうが有利とは言え、Nさんが足を引っ張る形になって上手く速度が上げられません。
ガンバレNさん。
Nさんって?俺だよ。

ここで豪華な追走四天王のご紹介
DOKYURACINGのUさん!
NSRのKさん!
TEAM Attic.のGさん!
そしてアレグロのNさん…俺だ。

つーかなんですかね、ホントに。
なんでみんなこんなに強いんですかね?

追走4人、もちろん前に追いつきたいのは言わなくても、言われなくても共通認識としてありました。
しかし前の3人、独走力がある選手ばかりです。
なかなか追いつくことはできませんでした。

4人で回して12周目、前には3人いましたので、せめて4位の1ポイントを狙いに行きます。
Uさんをかわして出たGさんに付いて、短めの距離での全力スプリントを打ちましたが、届いたか届かなかったか微妙でした。
完全に同着、すぐGさんと、いまのどっちが獲れましたかね?リザルト見ないとわかんないですね、なんて話しもしました。

16周目、ゴールまで︰
3回目のスプリントでもう本当にグダグダになって、サイクリングペースで半周しました。
「もうちぎれてもいいや、2回目の1ポイントは取れてるし、流しても周回遅れにはならんだろ」って考えがよぎります。
ほらまたNさんたらすぐ楽しちゃおうとするんだから。

でも前を見ると、それほど差は開いてなさそう、っていうかむしろ縮まってる?
前も相当しんどいのでしょう。
これはひょっとしたら追いつけるのかも?と思うと千切れてなんかいられないです。
でもそこは追走四天王最弱のNさんの事ですから、引く時間は少なめです。
みんなスマン…次までにもっと強くなっとくよ…


↑ちょっと楽しいサイクリングにも見えますね(笑)

前はチョーさんが2人に追いついて、3人で固まってます。
ますます不利になりました。
わたくしはこの辺で追いつくのは諦めて、ゴールの4着、2ポイント狙いに切り替えました。
前を引かないわけではありませんが、協調はそこそこに脚の回復に努めました。
当然ですが、ますますペースは上がりません。

ですが

ついに残り1周、Uさんがあからさまなペースアップ、ここに来てコレって本当に凄いです。
前との差はみるみる縮まります。
いっときは20秒くらい開いていたかと思いますが、坂を降りてクランクを抜けたら3秒くらいになってました。
前3人の背中がみるみる大きく見えてきます。

その後、Uさんはゴールスプリントには参加しませんでした。
もの凄く厚かましい考えですが、我々を運んでくれたようにも感じます。
ここまできたらせめて前に追いつきたい、と、早めの距離からスプリントを始めました。

始めて、しまいました。

脚がいくらも残ってないのに。
風が前から吹いてるのに。
ずっとずっと冷静に観察して分析して行動して、ここまでバイクを運んできたのに。
最後の最後に冷静ではいられなくなってしまいました。
Uさんの熱に、あてられてしまったのかもしれません。

Gさんも同じ思いだったのでしょうか、ほぼ同じくらいでスプリントを始めていました。
Gさんは終盤も諦めないで、前に追いつこうとしていたのでしょう、残り4周からここまで、俺の2倍は引いていました。
でもその分脚は残っていないはずです。

そんなGさんをかわして開けた視界、前に3人いるけどこのままゴールだ!
2ポイントいただきます!

でも遠い!10メートルが長い!
踏み始めが早かったせいで最後ぐちゃぐちゃになったスプリント。
勝つ勝つかつかつかつかつ!と跳ねるように踏んでゴールラインまで5メートル。

よし!これは!いただkえ⁉
右からNSRのKさんが⁉
っkーーーーっ!!!(声にならない)





負けました…

前3人、Kさんに続いての5着でした。

前3人にも逃げられ、最後のスプリントも刺されてしまいました。
良いトコ無く完敗です。

ーーー

去年同様、マークしてた選手のエスケープを許してしまいました。
終盤も、ちゃんと準備をしたのにゴールスプリントを獲れませんでした。
実力者の仲間入りはまだまだ、遠いですね。

思うように行かず負けて悔しい思いと、このメンツで2ポイント取れたんだから良いだろってのがずっとぐるぐるしてます。
思いのほか、悔しかったみたい。


さて、悔しかったことはさっさと忘れて、また練習しましょう。
弱いところがたくさん見えて、やれることはまだまだ、まだまだたくさんありますから。



超長文失礼致しました。
読んでくださってありがとうございます。
次のレースもよろしくお願いします。