のづさんのレースレポート@ドウクロ#1 | Allegro(アレグロ)

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どうも、のづさんです。

10月22日に、シクロクロスのレースに参加してきました。
シクロクロスって言うのは、ロードレーサーのオフシーズンのトレーニングが発祥とか言われてる、ロードバイクみたいな自転車に太めでゴツゴツのタイヤを履かせて走る競技です。


最近本州、特に関西方面で盛り上がっていて、とにかく楽しいんだとか。

コースは基本的にオフロードで、草地とか、砂地とか、泥地とかを走ります。
あんまりスピードが出せないコースとバイクで、いかに自分を追い込めるか、っていう競技ですな。

わたくしは初の、シクロクロスのレースです。

レースに出るにあたって事前に河川敷の固い草地で練習をしたりはしましたが、何をしていいのかよくわからず、孤独に乗り降りと八の字の練習をしました。
飛び乗ったりバイクを担いだりするんですよね、シクロクロスって。
YouTubeでいろんなシクロクロスの動画を見ましたが、なかなかモノになるまで練習ができませんでした。

バイクは副代表に譲っていただいた、GIANTのTCX_SLR2(2015)、ちゃんとしたシクロクロス競技用の自転車です。
譲り受けてからレースまで3回か4回しか乗ってません。
バイクにも慣れてない、ポジションもよくわからない状態です。
ペダルはSPD、クリートと靴は10年くらい通勤で使い倒しているもの。
ロード用のSPD-SLのと違って、大変長持ちなんですよね、SPDのクリートって。
ただもう大幅にすり減ってて、強めの引き足で外れてしまう始末。
ここはパニックになっても外れやすくて良しとしましょう。
靴は、ソールが柔らかい、歩きやすい街乗り用です。

とまあ万全とは言えない装備でしたが、とにかく楽しいと噂のシクロクロスを体験してみるつもりでいざ参戦です。

10月末にしては暖かくて、日差しもあって走りやすそうな天気でした。
ロードなら、まさにサイクリング日和な秋晴れ。
初シクロクロスレースの私に「さあシクロクロスにハマるが良いわうははは」と言っているかのような天気です。

初めてのちゃんとしたシクロクロスに緊張しながら試走を二周、すでに泥まみれ草まみれです。
この時点で楽しさはすでに最高潮&緊張は吹き飛んでしまいました。

ロードバイクだとなるべくバイクを汚さないように走りますが、シクロクロスだとそんなこと言ってられません。
むしろバイクと自分を汚すように走ります。
この気を使わなくていい感じが、なんとも言えない開放感でした。
噂通り、とにかく楽しい。

試走で付いた泥と草を、主催さんの高圧洗浄機をお借りして洗い落とし、スタートまでの2時間をのんびり過ごします。
副代表と姐さんが心配して応援…もとい、好き好んで泥まみれになってゼイゼイいうバカモノたちを眺めに来てくれてました。

いつものレース前だとアップしながらイメージトレーニングしてて極度に集中しているはずの時間帯なのですが、この日は全然なんも考えてませんでした。
イメージできるほどの引き出しを持ってません。
なんたって初だもん。

空気圧が低めのほうが良いとかいかにもシクロクロス的なお話をシクロ先輩たちから聞いてると、副代表が一言「アップ、しなくていいんですか?」

…え!?アップするの!?いや、そりゃするか、レース前だもんね。と、渋々?アップへ。
しかしアップにも力が入りません。
心拍は試走のときに何回か上げきっておいたので、適当に身体を温めてアップ終了〜

やがて整列のお呼びが掛かりました。
整列は番号順で、番号は速い順に割り当てられますので、速い人が前に並びます。
今回はシーズン開幕戦だったので、同じクラスだと年齢が若い順に番号が割り当てられてました。

サインボードが見当たらなかったので、出走サインは無いのかと思ってたのですが、コミュニケボードの横にサインする紙が貼ってありました。
「サインまだの方〜」と言うアナウンスに慌ててサインをしにいくと、八割方の選手がサインをしてなかったっていうね、もうこの雰囲気が楽しいです。

さてさて、前置きが長くなりましたがそろそろレーススタートです。
初レースなので目標も何もありません。

楽しむ。
ただそれだけ。

以下レースレポート

スタートの合図と同時に猛ダッシュする選手多数。
シクロクロスはコースが狭いしコーナーだらけなので、落ち着くと追い抜きにくいんですよね。
私もついて行けるペースでダッシュ、前には10人くらい行きました。
ちょうど、練習仲間で10年来の親友、チームPANDAのよっしさんが近くにいましたので、勉強させてもらおうとペーサーに設定しました。

…が…

よっしさん、バイクを降りて、担いでの登りが異常に速い。
何なんだ!?経験の差か!?と思ってましたが、私が異常に遅いようです。
なんたって靴が地面を噛みません。
泥の登りで滑る滑るずるんずるんです。
靴底にボコボコやギザギザが付いてない街乗り用の靴ですからね、仕方ないですね。

滑る靴で、バイクを担いで登るだけで大ダメージです。
しかもがんばっても遅い。
登りは脚を使わないで、ゆっくりじっくり一歩づつ確実に登ることにしました。


↑みんなが耕した左レーンより右側レーンの方が固いので一人右側を登った

やがてよっしさんと私と、あと二人で4人の集団ができて落ち着きました。
ロードならローテーションが行われるところですが、シクロクロスはあまり行われないようです。
っていうか、テンポよく先頭交代なんてできません。

よっしさんは担ぎ上りが速くて4人の先頭にいっぱなし、私はどうしても遅いので登りで離されて平地で追いつくって感じで進みました。

残り一周半を目前にした、登って下ったところで、一人が目の前で転倒しました。
あっやばいこれは踏んじゃうってタイミングでしたが倒れそうになりながらコースロープを越えて止まってなんとか衝突は回避して、先行してしまった二人を追います。

コースのコンディションは硬めの草地、コーナーはたくさんありますがスピードを出しやすい場所が半周ほど続きます。
重めのギアに入れてうおりゃあぉうぇあおうぇって踏んで踏んで、残り一周ちょいってとこで二人に追いつきました。

追いつきましたが…もうすぐ登り…
…辛い脚で…滑る登り…

もう辛くて辛くて、ヒラリーステップ(エベレストの最後の方)を行く登山隊のような確実な歩幅で泥の登りを行きます。
ヒラリーステップなんて実際行ったことも見たこともないんですけどね、たぶんあんな感じでしょう。

登って下ったら、二人は少し離れたところを走っていました。
もういっぱいいっぱいだし無理か…まあでも後ろいないし10位くらいだし追わなくて良いかと後ろ向きに妥協してしまいました。

もうとにかく辛かったの。

で残りはマイペースで走ってどうにかこうにか無事にゴールしました。

最後は心拍を落ち着けながら走ってたのでゴール後もそれほど辛くなく、楽しかった楽しかったとヘラヘラしながら洗車して、この後にある一時間耐久に備えたりしてました。

すぐにリザルトが貼り出されたので見てみると、よっしさんカテゴリーCM3で3位じゃん!?
10なん位かと思ってたのに私4位でしたぁぁぁ…
全体で15位くらいだったかな?
初めにたくさんの人に前に行かれたので、リザルト的には最初っから諦めてましたが…まさか4位とは…



しかし副代表と姐さんがたくさん写真を撮ってくれてたんですが、乗ってるときも降りてるときも、シクロクロス的に素人丸出しで恥ずかしいです。
いや待って、これがシクロクロス初レースの素人だもんね。
これから上手くなるんだもんね!

あ、その後あった一時間耐久はソロでエントリーしてたんですが、半周走ったところでパンクして応援団に回ってました。