もう8年目になるんですね
1回目大会の頃は、全国的に自転車が流行りだしてて「スピードが出ないから、ヒルクライムは安全」なんて言われたりしてました
一方その頃の北海道には、ヒルクライムのレースは藻岩山しかなくて、もう少し大規模なレースの登場が期待されていました
そんな中、ニセコでのヒルクライムレースの開催に、すごく嬉しくてワクワクしたのを覚えています
それからのニセコは、あれよあれよと自転車大国になっていき…って、レースレポートでしたね、昔話はヨソでやります
第8回大会の当日の天気は快晴、気温は予報で28度、最高の自転車日和です
会場に着いたのがギリギリで、アレコレ慌ただしくしてたらすぐにスタート間近になってしまいました
整列は最後尾ですが、ニセコのヒルクライムはパレードもあるので、並び順なんてどうでもいいんです

↑恒例の余裕
今年はS3クラスで参加しています
今回はエリート、S2、J、S3までの第一集団でスタートします
この集団は全部で200人くらいいたのでしょうか、とにかく大集団、最後尾からその集団を眺めるとそりゃもう壮観でした
最後尾もなかなか良いものです
パレードからなかなかのペースでしたが、気持ちを盛り上げるのにはちょうどいいです
併催されている、くっちゃんじゃが祭りの会場を抜けて、橋を上がって下がって…リアルスタートです
さあ始まりました、ニセコHANAZONOヒルクライム、ここ3年は参加してなかったので4年ぶり、4回目の参加です
コースは変わってないので試走や予習は一切しないで来ました
レースは相手を見るもので、景色を見るものじゃないから大丈夫だろうと思ってました
4年前には36分後半で走っているみたいな記録が残ってる(けどまったく覚えてない)ので、今回の目標は36分30秒です
さて序盤、もんの凄いハイペース…
なんですかね、これは平地のレースでしたかね
チラッとスピードを確認したら、40km/hですって
スピードを測る機械を落としたりしたから、壊れちゃったのかな?って一瞬思いました、んな訳ねーよな
でもまあ速い集団で、おおお楽しいなどこまで行けるかな、となるべく着いて行こうと頑張りましたが、そんな異次元集団に付いて行けたのは4分の1くらいまででした
中盤、耐えられなくなってだんだん遠くなる先頭に引っ張られて、あちこちでブッチブチ切れていく集団を見ながら登ります
先頭はすぐに見えなくなり、こないだも一緒だったS3の強い選手たちも見えなくなり、練習仲間の速い選手たちも見えなくなり…
パレードでやっと芽生えた戦意はあっさりと喪失、ズルズルズルズル後退しました
それでもマイペースより少し頑張るくらいで登ってると、やっと道が狭くなるとこまで来ました
後半戦です
アレが見えたら前のギアを小さくしておくって言うのだけは覚えてた、っていうかフッと思い出したので、小さくしておきました
でもまあ使ってるギアが以前とは違うので、もう少し手前でも良かったのかも?
と同時に、ここを過ぎたらゴールまでもうすぐ…って思ってたんですよ、アホですね
もうね…ここからがめちゃ遠い…
脚が無くなってきて辛いってのもあるし、前半のハイペースが忘れられないのもあって、登っても登っても森で、迷いの森にでも迷い込んだのかと思いましたよ
こんな所でチェーンが外れていきなり止まったり、前の選手のタイヤに接触してしまった人が落車したりしてました
ヒルクライムは安全なんて、誰が言ってたんですかね
一度、目の前で落車されたのもありましたが、なんとか巻き込まれずにやり過ごせました
少し前に4人の集団がいて、あれに追いつければ少しは楽しく走れそうなのに…ってずっと思ってましたが、ヘロヘロな自分は何もできないで追いつけずでした
それでも抜かれた人や、逆に落ちて来る人を次々目標に乗り換えながらなんとか走ってると、観戦してくれてる人が増えてきました
やがて森も開けてきて、もうすぐゴールだーと思ったら残り500メートルの看板、やっと最後のスプリントポイントまで来ました
後ろから何人か来てるのはわかってましたが残り気力がほぼゼロで、もういいや流してゴールだな
…と思ってたら、ほぼアレM浦さん率いる集団にまとめて抜かれました
うぇへひ!?って変な声を上げながら急いで踏もうとしましたが、既に踏んでいる人たちにカスカスの脚で競り合うのは無理で、やっぱり結局流してなんとかゴール、あー辛かった

↑もう踏めない
36分半が目標のところ、37分59秒でした
S3クラスで20位、こんなんじゃ話にならないな
今回はとにかく、レースに挑む姿勢からもうダメでした
試走ナシ、コースの予習もナシ、スタートリストの確認もナシ、受付場所や駐車場の確認もナシ
前一週間の過ごし方もダメ、前日の食事もダメ、当日朝の行動もダメ
ここまでレースをする気持ちを持てないでレースに出たのは、もしかしたら初めてかも?
ヒルクライムには奇跡なんてなくて、スタート前までで9割9分勝負が決まってます
気持ちを持っていけてなかった今回、36分台なんて出せるわけがないんです
来年はちゃんとレースに合わせて高揚させた気持ちを持って、再挑戦したいです

↑レースはできなかったけどイベントとしては最高で、もちろん楽しかった
お目汚し、失礼しました