面倒くさがりで、ヒマさえあれば家でゴロゴロしていたい整理収納アドバイザー 遠藤陽子です
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私の趣味は、映画鑑賞です。
年に新旧合わせて100本以上鑑賞していると思います。
そんな私が、これは観たい!!と公開前から楽しみにしていた映画。
「ハッピー・オールド・イヤー」
タイの作品です。
北欧留学から帰ってきたミニマリストの主人公が、モノが溢れかえる実家を自身の事務所にリフォームするため片付けようと奮闘するけど、なかなかうまくいかない。
かなりざっくり要約するとこんな話。
これほど片付けにフューチャーした映画ってあったっけ???っていうくらい、片付けを進めるうえで必ずぶち当たる様々な葛藤や苦痛、執着、思い出を目の当たりにします。
単に、モノに囲まれた部屋をスッキリさせて良かったね。で済む話じゃありません。
モノを介して、人と人とがどのように関わり、どう生きていくのかを問う内容でした。
過去のしがらみによってモノを捨てられない母親。
必要ないものを必要だと言って買い取ってくれる古美術商。
人間関係もミニマル思考だったため知らずに周りを傷つけていた主人公。
主人公との楽しかった思い出を手放せられない元カレ。
モノを手にすることもモノを手放すことも、それ相応の覚悟がいることをまざまざと見せ付けられ、時には苦しくても過去と決別するために思い出の品を手放すことも必要な場合があるんですよね。
モノと向き合うことは、自分の過去と対峙すること。
簡単に感情を整理なんてできない。
いる・いらない、使っている・使っていない。だけで割り切れないモノだってある。
でも前に進むためには、見て見ぬふりをして逃げてたら今までと一緒。。。
モノが捨てられなかった過去が蘇り、映画が終わる頃には涙が止まりませんでした。
モノを手放した時の、罪悪感や後悔、苦痛、悲しさ、快感、安堵、・・・
いろんな感情を思い出した涙でした。
片付けに興味があるは観て損はありません。
むしろ、観て欲しい。
フランス映画のような静かな作品ですが、片付けを通して伝えたいことがいっぱい詰まった良作です。
ただ、全国で10館しか上映していません。
観られる場所に住んでいる方はぜひ。鹿児島は天パラで上映中です。
因みに。こんまりさん風を称賛したり、ディスったり。そんなシーンもあってニヤニヤしてしまいますよ。