チンタオの謎 完全解明 (その4) | ALL THAT BLADE RUNNER by NYzeki

チンタオの謎 完全解明 (その4)



さ。


さんざんじらしたので、


そろそろ発表しましょうかね(笑)




発表します!


(ドドドドドドドド ← ドラム音)



チンタオの正体は・・・・




スミノフ ・ ド ・ ツァー 

Smirnoff de Czar


というお酒です!!!!!




Smirnoff de Czar


Smirnoff de Czar








Smirnoff de Czar



このびんから、ラベルをはがしたものがチンタオだったのです。



tsing tao





このお酒はスミノフ社が過去に出していた、


伝説的なプレミアム・ウオッカで、


終売になってからも、熱狂的なファンの間では今も高額で取引されています。


ツァー、というのは皇帝の意味ですね。


アメリカ製。




スミノフ ブランドの歴史については  こちら  を参考にしてみてください。



つまり、このサイトによれば、



1818年モスクワでピエール・スミノフにより創業 → 絶大な人気をほこる → 「ロシア皇帝御用達」 品に →



1917年のロシア革命によりスミノフ社崩壊 → 当時の社長がパリに亡命 → 小さな工場で再開 →



1933年アメリカに亡命していた白系ロシア人のルドルフ・クネットがカナダとアメリカにおける製造権と商標権の



譲渡を受ける (スミノフ家の手からスミノフのブランドが離れる) → 禁酒法撤廃後のアメリカで売り上げを伸



ばす  →  1939年酒類企業のヒューブライン社が参画、世界的なブランドに → 特に1970年代以降のカクテ



ルブームで飛躍的に生産量が伸びる





こんな流れのようです。





なお、モスコミュールというカクテルは、ヒューブライン社がスミノフをカクテルベースとして使ってもらうために考


案したと言われているらしいです。


カクテルなんておしゃれなものとは無縁な私にゃ、よくわかりませんが・・・・





余談ですが、このツアー、めちゃめちゃ美味しいらしい (私はまだ未体験) のですが、


現在販売されているスミノフは、質の低下が著しいらしく、


ネットでは「マズイ!」という悪評がけっこう書かれています。


なんでも韓国製らしいですね。


別に韓国製でもなんでもいいのですが、本来の味を委託先でどれだけ作れるかは企業の熱心さ、指導力にか


かっているわけで・・・・・それがきっと足りないのでしょうね。




このスミノフ・ド・ツァーのびんのデザインは、口の部分のラベルの説明によれば(2枚目の画像参照)、


ロシア革命以前のスミノフボトルのレプリカだそうです。ロンドンのクリスティーズが監修、とあります。




そう。


つまり。


これは中国酒伝統のボトルの丸みではなく、ロシアの伝統デザインの独特の丸みだったのです。


ラベルをはがして、透明なボトルにし、チンタオと呼ぶことで、ブレランのセットデコレーター(かな?)


は、まんまとわれわれをあざむいたのです。





つづく