さっきわかってしまった。

初めて告白した時に、たぶんこういえばよかったのだ。

「俺は君のことが大好きだけど、付き合うのは難しいと思ってる。それは、俺には事情があって、お金も時間も余裕がないし、家庭的にも大変だからなんだ。付き合いたいのはやまやまなんだけど、たぶんその事で君を困らせたり悩ませたりしそうで怖い。君が好きだから、君の幸せを考えてみると俺は条件が悪いんだよ。今から、その事を説明するから、この話を聞いて考えてみて、それでも付き合いたいと思ったら俺に話してくれる?何も言わない時には俺はあきらめてるから...。」
俺の人生でもっとも好きで大切に思った人に告白をした時に、俺は言わなければならない言葉を口にできなかった。

それが今後悔される。
1.貧乏なので古い借家にすんでおり、
  アルバイトをしてやっと学校に通っていること。
2.親が離婚して、母親と二人ですんでいること。
3.母親が入院した事もあり、家を空けづらいので、
  下宿していないということ。
この三つをはっきり伝えて、考えてもらえばよかった。

それで決心できたら、付き合おうと言えばよかったのだが、実際には「好きだ」とだけ伝えたので、後で困ったことになってしまった。

自分が好きになった人を信じて、全てを話し、決定を相手に任せる。たとえ駄目でも後悔しない。...今ならそう考えられるが、当時の俺は臆病で、ある意味ひきょうだった。

いまさら言ってもしかたのないことだけどね。
考えるに...俺は...現状に満足できずにいて、
その原因を過去に求めようとしていたようだ。

そのことに気づいたのが数日前...
日曜日かな?...とにかく外から帰ってくる時、
門の近くで急に悟った。
そして、この1ヶ月以上に渡る悩みの動機を知った。

’何か変だ。ちがう。’とは思ってはいたが、
どこがどう変なのかわからなかったが、そういう事だった。

ずっとまえに整理しておくべきことだったのだが、
それをしなかったばっかりに、人生何十年も道草を食った。
しかし、その道草がなければ、今の俺もいない。
今の俺でなければ、悟れもしなかったはずで、
ある意味、仕方ないことだったとは思う。

でも、なんとも言えず、せつない。