今回のてんとう虫会のテーマは、「妖しい古酒を飲んでみよう」でした。当たるも八卦、当たらぬ
も八卦。失敗を恐れていてはブルゴーニュを飲み続けることはできません!(と、自分にいい
きかせてみました。^^;)





まずは、Noirさんが持ってこられた栗を。シンプルなんだけど、じわ~っと湧き上がってくる上品
な甘味が心地よいですね^^ご馳走様でした。





シャンパーニュ古酒で乾杯。ルネ・コラール・ブリュット1975です。ヒネ香もさほど感じず、
クロワッサンやブリオッシュ的なイースト香が支配的。ちなみに、このとき飲んだ90 は完全に
紹興酒の香りでしたっけ^^;これは純粋に美味しかった。





ミッシェル・ニーロンのシャサーニュ1erレ・ショーメ・クロ・ド・ラ・トリュフィエール2008。
クロ・ド・ラ・トリュフィエールは、ショーメの中の有名な区画です。木なり果実主体に、バター、
トースト、ナッツ。レベルは高いんですけど、親しみやすい味わいです。ニーロンって・・・
やっぱりいいですね。





アルベール・モローのサヴィニー・レ・ボーヌ1erラ・バタイエール・オー・ヴェルジュレス1992。
モローのモノポール。決して強くはないVTですが、リッチな果実感は未だ健在。とはいえ、
タンニンや酸は液体に綺麗に溶け込んでいます。





トープノ・メルムのモレ・サン・ドニ1976。MY持参品。2本購入し、昨年1本飲んで検証済み
だったのでそこそこ安心しながら持参させて頂きました。モレにしては比較的香り高く、
味わいもやわらかではありますが、目の詰まった好感の持てる味わいでした。

「ジョルジュ・スーラのような味わいね」と、JOEさん。なるほど、「目の詰まった」=点描っていう
意味ですね。





ブシャール・ペール・エ・フィスのモレ・サン・ドニ1970。(これだけグラスとセットの写真取り忘れ
ました)妖しいどころか、すばらしい古酒です^^柔らかなテクスチャー。複雑性や奥行はトープノ・
メルムよりも上です。JOEさんがミレイのオフィーリアを引き合いに出すのも納得な味わいです。





リッジヴューのブルームスベリー2004。上部のラベルにMEREET(メレット)とありますが、
これはドン・ペリニヨンよりも先に伝統方式でスパークリングをつくったとされるイギリス人、
クリストファー・メレットに敬意を表してつけらているんだそうです。久しぶりにリッジビュー
飲みましたけど、レベルの高い味わいに内心びっくり。





ミシェル・ゴヌーのポマール1er2007。ゴヌーのこのクラシックなエチケットを見る度、安心感
をおぼえるのは私だけでしょうか^^ゴヌー=若い内に飲むとタンニンで口中がキシキシする
長熟タイプ、というイメージがありましたが・・・今は事情が違うようです。なめらかで流麗な
味わいに時代の流れを感じてしましました。ゴヌーに限らず、モダンなつくりに徐々にシフト
しつつありますね。





ミシェル・ゴヌーのポマール1erグラン・ゼプノー2008。1級07に比べるとスケール感や複雑さ
がアップしています。これもいいですね。





今回もレジーナでの開催でした。シェフ、ギックリ腰のところありがとうございました^^;
皆様、次回も宜しくお願いします。