『震災セラピー(傾聴)』21 引きこもり(social withdrawal)
一般には、不登校や出勤拒否をしている人たちなどが
自宅や自室で一日の大半を過ごし、
人間関係(特に拒否する対象との関係)を忌避している反福祉的な状態を指します。
対人恐怖症などの神経症や気分障害、
人格障害が認められる場合もありますが、
引きこもり自体が問題の中心となる人がかなりいると推測されております。
また、不登校がきっかけとなることが多く、男性に多い。
さて、
大切な家族や友人・住む家などを失い苦しみ、
生活の糧となる仕事を失った震災の被災者は、今でも苦しんでいます。
被災者のメンタルケア(震災セラピー:傾聴“ヒアラー”)をしていて、
閉じこもり傾向にある方は、
不安や抑うつ、罪悪感、恥などのような
不快な感情を乗り越えるために、
自我の安定が脅かされないように防衛機制的に、
一時的な安定を図るものとして
閉じこもりという不適応を引き起こすことがあります。
今日の心理用語(NCA)
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引きこもり : social withdrawal
精神医学の言葉で現代日本に起きている問題。
(1)男性が8割程度と圧倒的に多いというジェンダー的要因
(2)数十万単位で存在するのは日本だけであるという文化的要因
(3)70年代から現れ80~90年代に激増した極めて現代的な現象であるという歴史的要因
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