富雄丸山古墳 2024年の一般公開 | 矢田山文庫

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去年、蛇行剣や盾型銅鏡が発見された墳丘の造り出し部。今年は1500年前の木棺と3枚の青銅鏡。

「驚きましたよ。1500年前の木棺がまるで昨日埋められたように」
竪櫛や鏡が副葬されていることや、武器がないことから被葬者は女性なんだと。
「これは舟ですね。この木棺はまるで富雄川を行き来した舟のようじゃないですか」
古墳の墳頂部に上るのは初めて、上から見ると木棺が出た造り出し部の向こうに富雄川。被葬者は祭祀などで古墳の主を助けた女性なんだと。
「時が来て彼女はこの舟に乗って、旅立ったんでしょうか」
それは、ゆらゆらと煌めきながら、天空に向かって上って行ったんです。

見学に行ったのは土曜日で、物凄い春でしたね。

 

 

(富雄丸山古墳/奈良 2024−03)