さて、事業所の開所となるとまず厄介なのが、物件探しだ。
これはあちこちから聞かされていたが、何が大変なのかピンと来ていなかった。
だから案外気楽に考えていたところもある。
会社を設立したとしても物件がなければ福祉サービスの申請もできない。
かといって物件だけ先に見つけておいても、開所まで家賃だけ支払うことになってしまい無駄な固定費がかかってくる。
同時にうまくいけばいいのであるが、今回は本当に大変な思いをした。
2月になり、すぐに物件を探し始めた。手始めにネットで探し始めたところ、ある物件が見つかった。
それは我が家のすぐ近くであり、広さも少し手狭だがちょうどいい。すぐに不動産屋に連絡したところ即日に内覧させてもらえることになった。
娘と見たのだが、もともと調剤薬局をしていて街中でも6台以上の駐車が可能。周りも開けているので環境も静かでよかったし日当たりもよい。中が仕切られていて小部屋を菓子製造スペースに改造してもよさそう。加えて前の借人が裏に使えそうな小部屋を勝手に増築しており、それは撤去すべきだが使いたいなら使ってもよいのだという。
ただひとつだけ難点あり、家賃がかなり高い
でも床も壁もきれいにしてもらえる、使える増築部屋もある(結局これが問題の種だったとは知らなかった)のは魅力だった。さらにさらに2か月のフリーレントと仲介手数料なしといういい条件を出してもらい、娘のフォトスペースも手に入るとなり、ほぼここに決定するつもりで申し込みまでトントン話しをすすめていた。
まぁしかし、世の中そう甘くはない。普通に会社をするのと違い福祉サービスは申請に通らなければ開所ができない。
その物件が使えるかどうかはスペースの広さや消防の検査も含んでいる。
それともう一つ、その不動産の社長となんとなくしっくりしないことで気持ちに引っかかりがあり、すぐに契約する気持ちにならずにいた。一度消防に相談に行ったところ、あまりうまくいかず、違法な増築に関しても不安があった。
今度は妹の夫が消防なのでそちらにも相談することにした。すぐに確認に行ってもらったら、やはりこの建物では消防は通らないとなった。そういわれても高い家賃でもここでがんばろうと決めていたし、そこは駄目だといわれても納得いかない。念のため市に相談にいったらと妹にも言われて、いざ相談してみると、市の方では使うところだけを借りて、そのスペースがよければよいとのこと。では奥の増設らしきは無視すればいいんじゃんね、と気持ちを立て直す。が、妹に報告するも、あそこは無理だから他を探してみたらと言われるのみ。とりあえず本契約の2月末までになんとか考えるとしばらく保留。
そんな中、会社は順調に申請までこぎつけた。そのころ、今度は会社の運営の方が気になりはじめ、経理のできる知人と会うことになった。その時、物件が困っているとこぼしたところ、その人の親友が実家を貸してくれるかも、とのこと。
ひょんなことから、元レストランの物件を紹介してもらえることになった。一週後に内覧したところこれが広い、そして厨房もあり、和風の庭で娘のフォト事業もできる・・しかも家賃も最初は考えてくれるとのこと。こんないい話しはなかった。でも中をなんとかするには時間もかかりそうだし、問題の平面図も何もなく消防が通るのかもわからない。
あまり時間をかけると5月1日開所に間に合わないかも・・3月中には申請書を出す必要がある。不安にかられた私は、そのレストラン物件は作業する場で借りるとして、申請を通すための事務所を近くに借りたらどうかとまたまた迷路に入ってしまったのである。最初の物件で払う家賃に比べたら、二つでも大丈夫という見通しでもあった。
娘は冷静で、2つ借りるなんて手間も大変だからレストランだけでいいじゃん、と、いたってお気楽なのである。
私はまたまた物件を探しはじめた、今度はレストランに近く、安くてちょうどいいくらいの広さ、駐車場は一台くらいでいい。
すぐに7万くらいのテナント物件が見つかり、これも内覧する。こじんまりしてなかなか良かった。むしろ作業の内容によってはこのくらいでいいのではないか。駐車場がないから他に借りたら10万くらい行きそうではあるが。まぁそもそもレストランに近いからいいという物件なのであり、軽作業だけであればもっと向く物件があるはずだけどね。
そんな流れの中で、念のためまた義弟に見てもらうと、なんとここは大丈夫だとお墨付きがでた![]()
それもあり、私の中で、この物件ひとつで頑張れるかもと気持ちが固まってきた・・「きた」というのは、それでもまだ不安要素満載だからなのである。
(2)に【続く】