私が好きな詩 谷川俊太郎さんの『生きる』と言う詩です。


この詩と出会ったのは、ドラマ「3年B組金八先生」で、

金八先生を演じる武田鉄矢さんが授業で朗読していたのがきっかけ。


著者/訳者名 谷川俊太郎/著
出版社名 角川春樹事務所 (ISBN:4-89456-416-5)
発行年月 1998年06月


生きる

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木もれ陽がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ
そして
かくされた悪を注意深くこばむこと

生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ
いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまが過ぎてゆくこと

生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ




被災地の皆さんは、今、頑張っておられます。

だから、これ以上頑張れという言葉は酷なのかなとも思ったり・・・。


複雑な心境です。