先日、従兄が退院してきた。


彼は、継母(私の伯母)を昨年亡くして以来、心を病んでしまって、

自殺未遂騒動を起こすほどまでに落ち込んでしまっていた。


小さいころに実母を亡くし、そしてまた継母にも先立たれ、

彼の悲しみは計り知れないけど。。。


私も過去にそれに近いくらい気持ちが落ちたことがあるから、

苦しみは何となくだけど分かる気がする。



私の場合は、いじめが原因だったけど。


小4~中3まで、いじめられ続けた。


小5~6は、校内でも恐れられるほどの厳しい先生が担任だった

せいか、なりをひそめたけど、中学に行ってからはエスカレートしていくばかりだった。


男子にいじめられ、なぐさめてきた女子もグル。いじめてきた男子の事を少しでも言えば

告げ口。人の表と裏、見続けた日々。


いつしか、クラスのほぼ全員が敵にまわっていた。


毎日が苦痛で、昼休みは図書館に引きこもった。

本を読み漁り、その本の世界に浸ることで現実から逃れてた。


昼休みが終わり、仕方なく図書館から帰れば、私の机と椅子が廊下に

出されていたり、下駄箱の靴がごみ箱の中にあったり、

机と椅子が、画鋲つきセロハンテープでぐるぐる巻きにされていたり・・・。


もう死にたいって思った。

でも、死んだら、やつらに負けを認めるような気持ちがしたし、

何より家族を悲しませたくなかった。


その後、当時の担任が真剣に向き合ってくれ、いじめは終焉した。


その後の数年間は、男の人が怖かった。


あの時・・・本当に死んでいたら・・・。


数年がたち、ASKAさんのこの詩が胸に響いた。


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『やり直しがきかない人生』
             詩:飛鳥 涼

人生はやり直しがきかないと思ってる
教室で教え込まれたそれは違っていると思う

ダメでダメでダメになったとき
もう一度はじめからじゃ嘘臭いと思ってる

底から這い上がる力を学びたかった
そして逆転は必ずある

人は弱い

人は強い

やり直しがきかない人生
そん中に人は生きている

やり直しがきかない人生だから
かっこいいと思っている
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従兄も今、苦しいと思う。

母は、彼に「がんばれ」って言うけれど、私はあえて言わないようにしてる。


だって、「君も負けるな がんばれの決まりの言葉は 時に裸足で

ひとりぼっちにさせた」から。


私もそうだったし。


だから、暖かく見守ろうって思ってます。