高校2年の頃から専売公社のたばこパッケージに興味を持ち、当時販売中の銘柄を集めていました。
学生時代は東京にいましたのでたばこ収集にも拍車がかかり、日本橋、銀座、新宿、池袋の4か所に設置されていた《たばこサービスセンター》を廻っては情報集めをしていました。
そこでは様々なグッズや小冊子がカウンターの上に置かれていたり、スタンドに差し込まれていて無料で貰えました。以前ご紹介した、厚い書籍の【喫煙室】と言うコラム集も貰っています。
今回は【たばこと私】と言う、やはり《たばこサービスセンター》で無料配布されたB6判の小冊子をご紹介します。小冊子と言っても総ページ数が100ページにわたり、無線綴じで立派な本の体裁を備えています。ソフトカバーですが表紙は厚手で、中も艶のある純白紙です。
1980年、私が《たばこサービスセンター》で見かけた時には、カウンター横のスタンドに5冊ほど置かれていました。そのうちの一冊を貰っています。
新聞の突き出し広告で執筆していた著名人に、改めて依頼したコラムとインタビューの文章などを
まとめたコラム集です。総勢50名の方が登場しています。印刷されてから40年以上が経過していて、表紙のイラストに描かれた著名人も多くの方が鬼籍に入られていらっしゃる事が分かります。
昭和53年5月~昭和54年3月 ≪たばこのマナー≫
昭和54年4月~昭和55年3月 ≪たばこと私≫ 執筆者によるコラム
たばこと私
昭和55年6月20日 発行 非売品
表紙の似顔絵を含めて、誌内のイラストは全て ≪針すなお≫ 氏が描かれています。
当時、たばこサービスセンターのカウンター横に置かれていました。落語家の ≪三遊亭円楽≫ 氏や、
≪桂歌丸≫ 氏、俳優では≪芦田伸介≫氏、≪中尾彬≫ 氏 ≪池波志乃≫氏ご夫妻など、総勢50名の 方が登場しています。何しろ100ページと言う厚みのある立派な体裁の本で、無料としては贅沢です。
執筆者(敬称略)
泉 美之松(専売公社総裁) 内田良平 かたせ梨乃
梶 芽衣子 森田公一 小島武夫
由利 徹 中尾 彬 桂 歌丸
楠本健吉 芦田伸介 池部 良
久里洋二 城 達也 小林亜星
友竹正則 池波志乃 秋川リサ
山田健一 一谷伸江 生島治郎
阿佐田哲也 三遊亭円楽 秋山庄太郎
小川 宏 沖 雅也 児玉 清
はらたいら 田中小実昌 川谷拓三
虫明亜呂無 牧野 茂 上條恒彦
滝田ゆう 春日三球・照代 岡田真澄
別所毅彦 三笑亭夢楽 小林千登勢
渡辺文雄 佐野 稔 三遊亭小円遊
藤本義一 西川きよし・横山やすし 奈良岡朋子
キダタロー 福地泡介 桂 三枝
ロイ・ジェームス 笑福亭仁鶴 品田雄吉
登場しているのは俳優や女優さん、音楽界の方々、落語家の面々、他にも作家、漫画家など各界にわたりますが、共通点は皆さん揃ってたばこをお吸いになる〈愛煙家〉と言う事なのでしょう。
裏面
表紙と裏表紙で色合いが異なりますが、これはスキャナーを替えたせいです。原色は裏に近いです。
目次
内田良平 さん のページ
最初に掲載された、俳優の ≪内田良平≫ 氏のページです。
新聞の突き出し広告の記事を、掲載された新聞枠のかたちのままで1ページに2名ずつ掲載した兄弟のような小冊子 ≪読本 たばこのマナー≫ と言う冊子も印刷されています。
≪たばこのマナー≫は、おひとりの文字数が80字程度の小文なので【読本】としているようです。同じB6判サイズでイラストもこちらと同じく ≪針すなお≫ 氏が担当されています。
そちらは ≪たばこのマナー≫ が新聞に掲載されていた昭和54年に印刷されているのかもしれません。≪たばこのマナー≫ の記事だけが掲載されているようです。
こちらは ≪たばこのマナー≫ と後続記事の ≪たばこと私≫ に登場した方に、改めてコラムを依頼して1冊の本としているようです。インタビュー記事も含まれると書かれています。
≪たばこと私≫ の記事は原稿用紙3枚~4枚程度の長いコラムです。総ページ数100ページなので
【喫煙室】よりは薄いのですが【喫煙室】と並んで贅沢な無線綴じの〚本〛だと言えます。
以前、当ブログで10冊ほどのコラム集【喫煙室】をご紹介した時に、【たばこと私】も一緒に掲載していますが、本の体裁が異なりますので今回こちらだけを別にいたしました。参考に【喫煙室】のページをこちらでもご紹介しておきますのでご参照ください。
喫煙室:専売公社のコラム本 | アリタリアfujiのブログ (ameblo.jp)