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Do think after feel!

感じるのも大事だけど無駄なこと考えるのは楽しい



フィンランドの鬱系へヴィメタルバンド Sentenced の2002年リリースの7thアルバム。10年も前の2005年にすで解散してるバンドですが、たぶん人生で一番よく聴いてるアルバムじゃないかと思うのでご紹介。

簡単にバンド紹介すると1989年結成のフィンランド出身のツインギターの5人組バンド(3rdまではベースがボーカル兼任の4人組)で、1st、2ndアルバムはそれほど特徴も工夫もあまりない突っ走るデスメタルを披露。3rdアルバムではテンポ抑え気味でギターがメロディアスになったいわゆるメロデス(メロディックデスメタルってやつ)で一部で少し注目を浴びた。かと思ったら4thでダミ声でうなるボーカルからダミ声で渋く歌うボーカルに代わって音楽性も鬱メタルに変更。その後コンスタントにアルバム発表してゆきこのThe Cold White Lightのアルバムでブレイクしてこれからと思ってたところ、2005年にひとことで言うとバンド活動に飽きたという理由にて解散という流れ。

その後ヴィレ・レイヒアラ(Vo)はサイドプロジェクトでやってたPoisonblackというバンドに専念。中心人物だったミーカ・テンクラ(G)が2009年に心臓病により死去。ということでもう残念ながら再結成はありえないバンドです。(その前から再結成なんて未練がましいことはみっともないからぜったいしないって本人たちが言ってたけど)

当時のリアルタイムの思い出ですが、個人的には3rdアルバムAmokの抒情的なへヴィメタルにデス声の唸るような歌を入れたようなスタイルが気に入ったと思ったら、4thアルバムにてゴシック風味とロック的なノリが入った音にダミ声の歌をのせたような形に音楽性が変わり結構好きからまぁまぁ好きに変わってたところ、今度は6thアルバムのCrimsonで抒情的な面とやさぐれ男の哀愁というテイストが大量投入されて今度はめっちゃ好きになって次のアルバムを待ち望んでた時に出たのがこのアルバム。

アルバムの音楽性としてはは正直前作から予想していたタイプの音ではあったのですが、その抒情性に冷たい感触を増量して、ダミ声ながらメロディアスである種キャッチーなメロディーを歌うヴォーカルの煽情性と相まって死ぬほど好きなバンドに変わりました。ちなみに歌詞のテーマは死についてが非常に多いですがそこは置いといて。

仕事で車の運転が多かった当時、社用車に自分でカーステつけてたのですが、このアルバムが誇張ではなく常に入ってました。ホントに半年ぐらいこれしか聴いてないんじゃないかっていう勢いのへヴィロテ具合で聴きまくりました。

へヴィメタルって興味ない人からするとギャンギャンうるさい躁状態の音楽って思われててあながちそれは間違いでもないんだけど、このアルバムはなんというか切なうるさくて鬱、そして重い。冬の寒い日に屋外で冷え切った鉄板に顔を張り付けたような質感(?)で、硬くて重いんだけどもの寂しさを感じるような音です。アルバム通して質感は同じなんですがテンポや曲調はバラエティに富んでいてまったく聴き飽きない。(あくまでも個人の感想です)

ヴォーカルのヴィレがまた男の哀愁を感じさせる渋い歌声で、女に生まれてたら抱かれてもよいといっても過言ではない(一応ですが私は女好きなノーマルな成人男性です)ほどの渋さ。ミーカ・テンクラの奏でるギターメロディも随所にあるギターのアルペジオもその抒情性は半端ないレベルでアクロバティックな快感こそないものの、咽び泣くような音楽性を増幅するばかり。

しかしこの名盤を持ってしても、更に次の解散宣言したあとに発表されたThe Funeral Album(葬式アルバムってタイトルもらしいっちゃらしい)でも来日公演は実現せず、死ぬほど好きだったのに一度も生でライブを見れなかったのが今でも悔しくて悲しい。そのやるせない気持ちをこのアルバムの締めの切ない慟哭の名曲のPVを見てもらい少しでも同調していただければこれ幸いです。それでは聴いて下さい。

Sentenced で No One There



蛇足ですが、このPVでは曲が編集されていてアルバムバージョンより少し短くなってます。初めて聴いて気に入ったらアルバムバージョンで聴いてもらえばまたより感動できるかと。PV自体は曲の切なさを増幅させる出来栄えで大好きですが。