1月26日、「12球団でただ一人の契約未更改となっていたが、無事に決着」(※1)。自費キャンプ寸前のタイミングでの決着。昨今のプロ野球では異例と言っていいような遅さ。

 

(代理人が?)ロッテとどんな契約更改交渉をしていたのかは、ぼくにはわからない。時間がかかったこともあって、ぼくは「佐々木朗希、何をごねてるんだ」という見方をしてしまった。

世間的にそういう受け取り方をした人も多いらしく、ロッテ球団が“火消し”。「決してごねていたとかそういうことではない。こちらも至らないところもあって落ち度はあるのでご理解いただきたい」とロッテの球団本部長(※2)

 

何をどうご理解すればいいのだろうか(笑)

皮肉はアレとして、まあ、契約まで時間がかかったのは、佐々木本人はメジャーに行きたがっているので、その辺の話でいろいろ交渉していたのだろう。早く行かせろと。そう推測する人は、ぼく以外にもいるだろう。

 

一方、ロッテ球団からすれば、“ポスティングでのメジャー行き25歳ルール”があるから、24歳までに行かれちゃうとマイナー契約となって、多額の譲渡金を得られない。数千万円オーダー?

そんな、誰が考えても、球団経営的に、ロッテ球団としては勘弁してくれというところだろう。

また、“投資”として見た場合、ロッテ球団は佐々木朗希を獲得するにあたって、1億円+出来高払い5千万円という費用を投じている。数千万円程度の譲渡金では、全く元が取れない。

そして、ドラフトで指名した選手が全員活躍できるわけではない。一軍の一線で活躍できる選手は、年度当たりざっくり2~3人ぐらい? そういう面でも、佐々木のポスティングでは、1億5千万円どころか、もっともっと欲しいわな(笑)。はっきり言って無駄金(一軍で活躍できなかった選手獲得への投下資金)になってしまった分も取り戻したい。

 

球団経営だって、商売だ。

選手は“商品”だと、水島新司さんの漫画作品で、そういう言及があったような(子どもの頃の記憶なので、間違っていたらごめんなさい)

 

高額な契約となった山本由伸のポスティングで、オリックス球団は70億円ぐらいの譲渡金を得たという。マイナー契約とは桁が2つ違う(驚)

阪神も井川の譲渡金(30億円?)で、甲子園の改修工事費をかなり賄えた、みたいな話だった記憶が。

何十億円って金があれば、ロッテ球団もいろいろできるわな。それが、数千万円程度じゃなあ。

 

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おいおい、何となく話が違うんじゃないのかと思ったのは、昨季、佐々木が日本プロ野球選手会を退会していたという報道。

選手会の事務局長は「情けないし、寂しい。~」(※3)と(控えめに言って)超批判的。

どゆこと? 佐々木は何を考えているんだろう。組合費みたいなものを払いたくないからとか(笑)。知らんけど。

邪推みたいな報道は、これからようけされるんだろうなあ。ま、それは佐々木も覚悟の上か。もし万が一にも覚悟していないとすれば、佐々木は相当な甘ちゃんだと思う(笑)

 

 

まあ、ぼくは、佐々木のファンにはなれないなあ。

なんぼいい選手か知らんけど、日本のプロ野球を何だと思ってるんだ、なめてるのかみたいな、そういう不快感のようなものも覚えた。ぼくは、メジャーにはほとんど興味のないプロ野球ファンなので。

 

 

※1 サンスポ ロッテ・佐々木朗希、12球団大トリの契約合意 自費キャンプの可能性は回避 近日中に会見

 

 

 

※2 サンスポロッテ・佐々木朗希の契約合意について松本球団本部長が説明「ごねたとかではない」

 

 

 

※3 選手会事務局長、ロッテ・佐々木朗希脱退…明らかに「情けないし寂しい」 若手選手では異例中の異例