甲子園での秋季練習、安芸での秋季キャンプ。

 

矢野の弛んだ笑顔はじけるお楽しみ練習よりも、はるかにハードになっているだろう。YouTubeなどで見るだにまともな“プロ野球の練習”をやっている。二遊間の連携守備練習。繰り返しやらされるシートノック。

地味で面白くない練習の数々。

見物するファンにしても、ランチ特打で大山がポンポン外野スタンドに放り込む打撃の方がよほど楽しい。

 

しかし選手たちの表情は明るい。

 

彼らはラクをしたくてプロ野球の世界に飛び込んできたわけではないはずだ。

(活躍して高い年俸をもらいたいのは当然であるにせよ)

選手たちは勝ちたいんだ。ファンなどとは比較にならないほど勝ちたいと思っているはずだ。

人並み外れて負けず嫌いだから“頂点の世界”まで上りつめられるわけで。

 

 

甲子園や安芸で、岡田監督が選手に向けて発する言葉は前向きなものが多かった。

例えば、大山の打撃に助言を与えて打球の質が改善。渡辺諒の打撃を褒め、二塁守備にも問題ないとした。木浪の肩が思ったより強いから遊撃いけるんじゃないか。

 

昨日から侍ジャパンの日程を終えキャンプに合流した中野に二塁で守備練習させ「慣れたらいける。中野は意欲がある。やろうとしてる」

 

ところが佐藤輝明に対しては、打撃・守備とも酷評の雨あられ。

 

監督就任前は三塁を守ってクリーンアップを任せてフル出場と言っていた。ところが、実際に見てみてびっくりした、新人の頃より悪くなっている、レギュラーは白紙にするかもとまでこき下ろした。

 

そして今日のシートノックでは、渡辺諒に三塁を守らせるという“念の入れよう”。

 

 

馬場守備コーチはサトテルを評して新人の頃より「えらい細なってないか」。

 

 

佐藤輝明が日常的にどれぐらいどういう練習しているのかは、ぼくにはわからない。

 

ただ、はっきりしているのは、昨季・今季ともにシーズン中盤から終盤にかけてさっぱり打てなくなったことだ。

普通に考えて体力不足が原因だと見るのが自然ではないだろうか。

 

 

どうやら練習をしない選手らしい。これまで素質だけでやってきた可能性がある。

サトテルを言い表す言葉でよく耳にする中に“マイペース”というのがある。

そう言えば近大の先輩・糸井にも「練習しろ」と発破をかけられていたっけ。

 

 

来季のサトテルがどのような姿を見せてくれるか、期待はしたい。当然。阪神でレギュラーを張れる長距離打者は、大山とサトテルの2人しか目途が立っていない。

 

 

岡田監督の、ほとんどサトテルにのみ与えた厳しい指摘はサトテルに危機感を煽り本気にさせることが目的だとは思う。

 

今から来季の春季キャンプまでの間、サトテルがどう野球に向き合い、自分を追い込めるか。来年の2月1日に、その結果をぼくらは見ることになるのだろう。

 

―――

 

サトテルはまさに矢野の“置き土産”だわな。

 

サトテルにいったい何をやらせていた? 若造にあごひげを生えさせて、ユニフォームの第1ボタンを外させてグラウンドに送り出していただけか(怒)

 

確かにドラフトで1/4のクジを引き当てたことは殊勲甲。

でも育てられないのでは、獲らないもいっしょではないか。

 

もし来季も矢野がやるって話だったら、サトテルを潰してしまったかもしれない。

練習をしようとしない(有望な)選手には、それこそどんな手段を使ってでもさせないと。

 

やっぱり矢野じゃ勝てなかったはずだわ(呆)

 

―――

 

サトテルがプロでは使い物にならんかったら、そらサトテル本人は困るだろう。

 

しかし、ぼく(みたいな阪神ファン)にとっては、サトテル個人がどうなろうがそんなこた知ったこっちゃない。

ただ、阪神タイガースが貴重なドラフト1位枠をどぶに捨てることになるのが困るってことだ。サトテル以外の、矢野レベルのとんでもなく無能な指導者の下でも力を発揮できるような他のいい選手を獲れたんじゃないかって話。

 

ドラ1だよ? 大損害だ。

 

―――

 

糸井の話で言えば。

侍ジャパンで背番号7を着けた。背番号8は年長の近藤(日ハム)が背負ったため、サトテルが他の空き番の中から選んだのだろう。

糸井に阪神でも(糸井自身が背負った)背番号7にしたらいいのにと言われ、サトテルは「ちょっと考えます」と応えたという報道があるが(※)、それは本当の話なのかな?

 

はっきり言うて、今のサトテルは球団に対して背番号何番がほしいですと要求できるような立場の選手だろうか。ぼくは違うと思う。今だって8番を背負わせてやっているではないか。

 

 

青柳が背番号17を望んでいるらしい。今季まで17番を背負い、来季から14番に変更となる岩貞が明かした(※2)

青柳はどんどん言っていい。2年連続最多勝のエース。何で今まで50番を背負わせてきたのかがむしろ不思議だった。

 

個人的には、もし青柳が望むなら22番でもいいぐらいだと思っている。18番が希望なら、今背負っている馬場に別の(大きい)番号を与えればいい。ちょっと時間がかかりそうな昨年のドラ2・鈴木の28番を剥がしてもいい(ぼくは“阪神の28番”が好きなので)。

 

 

※1 デイリー 侍ジャパン・佐藤輝 糸井氏からの背番号7継承の勧めに「ちょっと考えます」

 

 

 

※2 日刊スポーツ 【阪神】残留の岩貞祐太、来季は尊敬能見の背番「14」継承 青柳の背番「17」には異論なし