内野手の何てことはない失策が起点となって逆転を許し、さらに中押し点を与えてやっぱり負けた矢野阪神。

 

積極的な失敗は全然いいんだ、前向きに挑戦するのが俺らの野球だとか何とかキレイ事を並べ立て、基本を放置する杜撰な矢野のチーム作りは間違っていた。

そして甲子園で連敗して今季終了。そういう結果が出た。

 

失敗という結果から目を背けて戦う矢野野球。失敗を恐れずやっぱり失敗して敗戦。当然の帰結とでも言うべき結果が出た。

 

 

矢野はどう言い訳するのかな。

 

「来季リベンジを誓って必死で前を向く」ってか。「過去は変えられない」ってか。「大事なものは他にある」ってか(呆)

で、「この悔しさを胸に刻み来季こそ」ってか。

 

優勝。

2年目には「決まっている」と大見得を切って敗戦。

3年目の今季は「100%と言いたいところだけど99.9%」とほらを吹いてやっぱり敗戦。

来季は「99.9%と言いたいところだけど99.8%」とでもはったりか。

 

知らんけど。

 

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巨人の先発・高橋は阪神戦に強いはずだが(シーズン4勝かな)シーズン後半に調子を落とし尻すぼみ。

それでも相性を買われて第2戦に先発。

登板前日「初回から全力で腕を振ります」(※)と力強かったが、それは力み返ることとは違うだろう。

 

初回から暴投までやらかして一死一、三塁の大ピンチ。ここは阪神の中軸が不振で助かった。マルテと大山が連続三振。

 

 

2回裏。梅野と佐藤輝明の連続二塁打は恐らく芯。下位打線で1点先制。

皮肉なことに、矢野が昨日スタメンを外した選手が活躍。

 

1回2/3で早々と2失点KO。

長いイニングがいける戸郷らがブルペンにいるとはいえ、いくら何でも早すぎる降板。

 

使えねえな(怒)

 

 

2回裏を除いて阪神打線は決定力を欠くシーズンそのまんまの状態。6回までに11残塁。

不調の戸郷と高梨を攻め、再三走者を出しては潰した。チャンスは何度もあった。

 

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先制された直後、3回表の巨人の攻撃は、矢野阪神お約束の失策で号砲。

 

先頭の吉川の打球は遊撃前に緩く転がった。俊足だから中野は処理を焦ったのだろう。前進して捕球しようとしたのは正しい判断だと思うが、ハーフバウンドか、とにかくグラブで弾いてしまった。

 

中野は守備範囲が広く、位置取りも上手く、こんな守備は並みの内野手がいくら練習してもできないだろうというような、一種天才的なプレーをする。

 

しかし堅実さがない。捕球ミスも送球ミスもやらかす「万能型」(呆)

さすがリーグ最多失策ショート。

 

今オフから重点的に守備を練習してほしい。出始めの頃よりは目に見えて改善したから、練習を積み重ねれば上手くなる余地はあると思う。

 

 

ところで「味方のミスはお互いがカバーし合って」

それはそうなんだろうが、いつもいつも助け合えるわけもない。

 

 

この後青柳が3連打を食らって1失点。無死満塁の大ピンチが続いた。

若林と坂本を打ち取ったのは見事だったが(坂本には外角のボールゾーンへ逃げていく最高のスライダーを振らせた)、丸がライト前に運ぶ逆転適時打。

 

丸が若林・坂本の残念打席を救った形。助け合ったのは巨人の方だった。

 

青柳も3回もたずKO。

 

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8回表。マウンドにはイニングまたぎの岩崎。またまた拙守で足を引っ張られた。先頭・坂本の三塁線ゴロを、今度は大山が捕球ミス。

一死二、三塁とされたところで慌ててスアレスを出したが、ウィーラーに中犠飛を上げられ2点差。

スアレスだって神様じゃない。

 

矢野野球なれの果て・十八番の失策が再発して激イタ中押し点。4対2。

 

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ぼくが疑問に思ったのは巨人の継投。

7回・デラロサ、8回・中川はシーズン中のパターンそのまんま。今日も9回をビエイラに任せた。

 

どういうこと?

 

案の定と言うべきか、四球も出して二死一、二塁の大ピンチを作り打席にロハス。

3-2までカウントを悪くしたから、走者は盗塁のタイミングでゴー。二走・熊谷と一走・植田海は俊足。外野の間を抜かれると一気に同点というギリギリの事態に。

 

小林は何でビエイラに制球がままならない変化球(スライダーとかチェンジアップだと思う)ばっかり投げさせたのか。直球が狙われていると思ったのか。

知らんけど、そうであったとしてもビエイラは力でねじ伏せるタイプの剛球投手ではないのか。

 

変化球を連投させたのは何故だ。できることなら小林に話を聞きたい。

 

最後はロハスがバックドアスライダーを空振りして巨人が勝ったのだけど、これまで真ん中か、大外れするボールだった球が、この時はたまたまいいところに行きましたってだけ。

 

要するに小林のリードは運任せだった。

 

 

小林にムカッ腹が立ったのは、ビエイラがロハスに2-2から投じた内角低めの直球の捕球。

ストライクだったように見えたが、小林は捕球した瞬間に立ち上がってしまった。見逃し三振で決着したと思い込んだのだろう。

そんなことをしちゃあ、主審は球が見えない。主審はストライクかどうか迷う素振りすら見せずにボール判定。

バツが悪かったんだろう、ロハスのバットはピクッと動いただけなのに三塁塁審に空振りの確認仕草。恥の上塗り。

 

アホか。

 

 

小林は昨日も菅野と組んで、アウトカウントを(まだ2アウトなのに3アウトだと)勘違いしてベンチへ帰ろうとし、菅野に制止される場面があった。

 

 

2試合見ただけだけど、ハッキリ言ってこの捕手はダメだな。

打てないのは有名だが、守っては冷静さを失う。取り柄は肩が強いだけか。

 

 

そんな捕手が、9回裏から大城に代わって「守備固め」で登場。

 

巨人は捕手難。戦力的に大穴となってしまっている。

 

 

巨人と阪神は、お互いが放出を望まない選手は獲らないみたいな不文律のようなものがあると思うけど、梅野がFA市場に出てきたら、そんなことは言っていられないかもな。

 

 

矢野サン、よお。

 

 

※ 日刊スポーツ 阪神キラー巨人高橋優貴、第1S突破かけ先発「初回から全力で腕振ります」