2時間ドラマとしては、普通の出来でした(笑)。2時間ドラマは「普通」がいいんです。定番、こんな感じだろう。私は2時間ドラマが好きなので、けっしてネガな評価ではありません。安心して観ていられました。肩がこらないのがいい。のめり込んで、力入れて観なくていい。「ああ、やってる、やってる」みたいな。ドラマのスジは、決まった感じでいいんです、凝る必要ないです。ザ・娯楽です(笑)
主役の戸田恵子は「このパターンはこの女優の役」だよな、って。確か的場浩司といっしょにやる、ガサ入れ刑事シリーズとか。普通の主婦だけど忙しくって。家庭あるんだけど優秀なデカっていうキャラの女性刑事像。今回は管理官の役だから、だいぶ偉いですけど。
捜査一課長役の篠井英介は、「毒が抜けた役」というか、ノーマルな感じでした。個性的な役者さんで、おかまとか、踊りの師匠とか、ぶっ飛んだ役柄ができる人ですが、今回は普通の男優さん(笑)を演っていました。内藤剛志よりも普通の設定。
螢雪次朗も相変わらずよく演ってくれますねえ。この役者さんも刑事・犯人お得意型。今回はダメ専務ですか。どんなドラマでも安定したクオリティ。
渋谷飛鳥は、最初はすっとぼけているんですけど、悪い社長の愛人役。メイクのせいかな? 顔のイメージが違っていて、最初はどっかで観たことある、可愛いけど一癖ある感じのあまり好感の持てない役だな、誰だったっけ状態。ひょっとして渋谷飛鳥か? と思ったらそうでした、っていう感じで。いかにも愛人キャラっぽく化けていました。チャラくて、そこはかとなく浅はかで、だけど計算高いチャッカリ女、という役を演っていました。
なんか、この頃観る渋谷飛鳥は、こんな感じの役が多いですけど、ジャンジャン演ってほしいです。こういう役ができる若手女優は必ず必要!キチッとお芝居ができる実力派女優という地位を、お茶の間でも確立してほしいです。
例えば中島ひろ子。最初はいかにもちょっとどんくさいような、純朴というか、悪気のかけらもありません風の女で出てきます。終盤には一気に顔つきが変わってとんでもない悪女、みたいな芝居ができます。渋谷飛鳥も、そういう芝居をある程度できるようになっていますから、さらに経験を積んでいけば、中島ひろ子みたいになれるでしょう。
そういう女優の需要はいつの時代にもあるはずです。渋谷飛鳥は今年30歳。そういうタイプの女優は年齢的にもまだまだこれからです。演れます! 恐らく、中島ひろ子もお茶の間では「この女優はよく見るけど名前は何と言ったっけ」って感じなんじゃないでしょうか。それでいいんです! 存在感大あり、です。
渋谷飛鳥は、顔つきがちょっときつい雰囲気のタイプで、堀内敬子のように一見ホワッと、人の良さそうな感じではないですから、堀内敬子の路線は難しいですかね(笑)
などと、勝手なことを言っていますが……、今の渋谷飛鳥は、主役タイプではないと思います。主役を狙うなら、ちょうどこのドラマの主演の戸田恵子のように、後れ咲きの感じになるような。今は主役になどこだわらずに。いい助演がいてこそ主役は光るんだと、そういう「必要な女優さん」「いないと困る女優さん」「代わりのいない女優さん」になってほしいなと思います。って、さらに勝手なことを続けました。
何で私は渋谷飛鳥が好きなんでしょう? 自分でもよくわかんないです(笑)。印象としては、渡鬼の頃とは打って変わって、悪女役が多いし。。でも、そうやって、可愛いだけじゃない。
でも、売れても、今やっているレース関係の仕事は可能な限りやってほしい。そういう女優でいて欲しいとも思います。今ほど売れる前の有村架純が、東芝のCMに起用してもらったのを恩義に感じて、東芝の新入社員の入社式に、ビデオメッセージで出てくれたような女優さんみたいに。
とにかく、いろいろな役に化けられるちゃんとした役者。個性的な立ち位置で、いけます! ぼくは「渋谷飛鳥推し」です。