最近は猫さんのご相談が多いのですが

スタッフは皆仕事を持ちながら 家庭を持ちながらの

傍らで 動物保護活動を行っていますので

受けたすべてのご相談に対応をすることは

不可能です 

そのような厳しい事情の中でも偶然にレスキューの出来る

子たちもいます 

そんな子を今回 レスキューをしました 

現場に到着をしてみますと 左半分のお顔がお岩さんのように腫れて

皮膚には亀裂だったり 血だらけで 元気もなく

洗濯ネットで保護しましたが 最後の力を振り絞るように

少しばかりの抵抗をしました

 

1分もかからずに保護をして すぐに成城の橋本先生に運びました

先生は皮膚に穿刺をして 中の分泌物を出しましたが

血液だったり 膿だったり複数の液体が混在しているとの

事でした

 

お顔は大きな硬い腫瘍になっており  こちらは病理組織検査に

出して下さいます

歯も一本もなく 相当な老齢であろうと思われます

また目は網膜剥離を起こしていて 両目とも全く見えていません

この子に餌をあげている方が いるそうでが

治療の費用がなく そのまま数か月を経過しているそうです

地域猫活動が盛んになってきたので TNRもだいぶ進んできていますが

まだ地域によっては 沢山います

餌をあげている方は 一匹だけではないので 確かに毎月の

餌代は相当な負担がかかっていると思いますので

仕方がないのだろうと思います

そして周りの方々も そんなゆとりはないとおっしゃいます

そして相談を受けて保護をした時には手遅れ状態です

人が生きていく数十年の一日だけ 一匹だけに

医療費を負担してあげる事はそんなに難しい事でしょうか

人が一生でどのくらいの費用をかけて生きているか?と考える時

惨い状態の弱者に 人生のひとかけらの犠牲を

背負ってあげることは  そんなに難しい事でしょうか?

私たちは 好きな事もそうでない事も 自分で選んで生きる事が出来ます

弱者である動物は どれほど我慢強い生き方を強いられているか

気付いてもらえているでしょうか・・・

名前のないこの子は

命に別状あり!の状態で入院をしています

例え治っても行き場がありません

それでも治ってほしいと 祈っているスタッフたちです