昨日、友人の同居人の鬱が悪化して心配で家を開けらないからと今日の約束はキャンセルとなり、今日の予定は歯医者だけとなった。

メンタル弱ってる時に普通に元気だったら気にならない事に過敏だったのを思い出す。。
例えば歯医者。
今日みたいに神経抜いた後で痛くないと分かっていると緊張しないが、休職中や復職後しばらくは、前とは違う自分の余裕のなさを痛感した。

まず、音に過敏になった。
歯医者で使う削る機械の音などが怖くて、削られてどこまで痛くなるか分からない恐怖で、下半身は冷や汗凄くて、肩まわりは力んで肩が凝った。
痛すぎてびくっと動いて違うところを削られてしまうかもしれないと不安で、一生懸命違う事を考えリラックスしようと頑張っても、怖くて手をグーに握りしめて緊張しこわばっていた。
だからパニック障害の人は歯医者での治療が難しいって納得する。
歯医者の台に拘束され、怖くてたまらない恐怖に怯えて、超ストレスな機械の音と、神経過敏だから当てられるライトも眩し過ぎて、ストレス耐性が低くて耐えられないのだと思う。

海外ドラマのグッドドクターみてるとショーンが音や光に過敏過ぎて、普通の人が気にならない事にこだわり続けている気持ちが分かる。
周りの人は「そんなのいいじゃん。こだわり過ぎ」と思っても、ストレス耐性が低いと余裕がなくて些細な事もストレスになり過敏に反応してしまう。
余裕がなくて、一つ一つ安心出来るいつも通りじゃないと不安が増えて前に進めないのだ。
新たなイレギュラーな事は脳を酷使してストレスになるから、いつも通りの不安がない安心した状態で日々過ごしたいと思うのだと思う。
好きな事は大丈夫だけど、嫌いな事にストレスを感じて耐えられないのだ。

〇〇しなきゃいけないと、やらなきゃいけない事を抱え持ってる余裕もなく、仕事もため込まずすぐ片して手放したい。
あとでやろうと後回しにして思い出す余裕もなく、後で出来てなくて自己嫌悪に陥る。
クリミナル・マインドとかの海外ドラマで殺人犯の自宅が神経質なぐらい超理路整然としてると、神経症を患っているとプロファイリングしているが、神経症の人の気持ちが分かるようになった。
服が等間隔に並べてかけてあり、秩序があるみたいな家に住む人も神経過敏で「これで大丈夫」というきっちり決められた事をやってないと気になって気になって仕方なくて不安になり、適当という余裕がない。
決められた物は決められた場所に。
決められた時間に決められた事をするのは、脳が落ち着くからなんだと思う。

音については超過敏になり、
喫煙所でお客さんに電話しながら話している人や昼休憩中にレストランで仕事の話をしている人の声はうるさくて不快だった。
聞きたくなくても耳に会話が入ってくると、脳が働いてしまい勝手に疲れるのだ。
復職初期は仕事=ストレスで休職していたからか、仕事に対する拒絶反応がすごくて自分に関係ない仕事の話も聞こえてくると敏感にキャッチして、ストレスになった。

仕事の話しじゃなくても事務所が居酒屋みたいに馬鹿騒ぎして私語がうるさいと、騒音に感じてかなりストレスだった。
また食器をガチャガチャ乱暴に扱う音、スーツケースをガラガラ引きずってる音、ドアを乱暴に閉める音、工事現場でガガガガ、ドドドドうるさい機械使って作業する音にも過敏だったし、仕事終えて帰宅するとTVの音もストレスになった。
バラエティー番組なんか最悪で、うるさいし下品だし、過敏に勝手に脳を使ってしまい疲れるので、しばらくは癒しの音楽などを聴いていた。

聴きたくなるのは、水の流れる音や木々が風でざわめく音、ゆったりしたピアノやバイオリンなどのクラッシック、音の波動が脳を心地よく揺らしてくれて、ほぐされてる感じがした。
癒される音楽を聴くと呼吸も整う。

ニオイは元々鼻は良い方だけど、隣に座ってた上司のおじさん臭が気持ち悪くなるぐらい拒絶反応を起こしてストレスだった。
冬はマスクにハッカのスプレーしたり、机の上に小皿を置いて精油で嫌なニオイを気にしないようにしていた。
木々がいっぱいある場所の土のニオイは安心する。

これは自分に余裕がなくて、自分を守るための防衛本能なのだと後から気付いた。
脳のストレス耐性が弱っていると、あちこち神経過敏になり、過剰に反応するのだ。

あと自律神経のバランスが乱れて、リラックスしたくても出来なくて、常に緊張状態にあり疲れた。
マッサージを受けにいくとリラックスしてるつもりでもガチガチで肩の力を抜くよう言われても自分ではそうしてるつもりなのに、わざと力んでいるのかと言われたりした。

自律神経のバランスは夜眠れず、朝起きれずの他に体温調節や免疫力にも影響を与えた。
休職前は仕事が忙し過ぎて常に交感神経を酷使して緊張状態にあり、副交感神経は休みの日にしか活発に働かず休みの日は一日中寝てた。
それでも疲れが取れなかった。
それに耐えかねたのか今度は副交感神経ばかり働き、微熱が下がらず、目眩でいつもフラフラして免疫力が低下して体が動かなくなり、始終寝てばかりの日々になった。

だから休職中は朝起きれて仕事に行ける人を羨ましく思っていた。
朝起きて会社へ行く。
そんな当たり前の事が出来なくなっていたから、復職してからは大変だった。
まず朝に交感神経にスイッチがなかなか入らず、仕事に行っても脳が働かない。
だから夜は睡眠薬を飲んで眠り、朝は朝食たべて噛む事で脳を目覚めさせ、陽の光を浴びて自律神経が整うよう最大限に努力した。
入浴も湯船に毎日入り、薬なしで眠れるよう頑張った。
休日も昼寝しないようにして、夜に眠り生活リズムを乱さないようにして自律神経を整えた。

自律神経を整えるのは2年ぐらいかかった。
それ以上かな。。
体は重くて体力がなく、免疫力が低下して、疲れると微熱が出たり、風邪などもすぐ引いた。
免疫力が低下したからか、虫歯も増え、産婦人科にも通院した。
紙を一枚一枚重ねるような地道な回復ぶりで、体が疲れやすく以前のようにいかない歯痒さがあった。

すぐ喉が渇き、ピッタリした服に不快感を感じて化粧やコンタクトも不快に思えた。
自然体が一番ストレスなく過ごせたし、木々などの自然に癒された。
自律神経が乱れてる人にも過敏になり、その人の心身を理解出来た。
自律神経乱れてる人の近くにいると息が荒いからか疲れるので、その人のペースに巻き込まれないよう距離を置いた。
自律神経乱れてる人が助けを求めても、それに合わせる余裕が自分には無かった。
また、自律神経の乱れが顔や体に出ている人を見るのも不快だった。
太った人は醜く、見るだけで息苦しくなったし、顔の造形が整ってない人にも不快感を覚えた。

メンタルが弱っている時、まずは自覚する事が大切だ。
私はメンタル弱いと自分では思ってなくて、まだまだ大丈夫、これぐらい大丈夫と常に思って仕事をしていた。
やればやるだけ努力は報われると思っていて、都度満足せずに「まだまだ」と思っていた。
でも頭はそう思い込んでても身体は違った。
体の出すSOSサインを無視して交感神経全開で頑張り続け、体を動かすために本来の機能が麻痺した。
認知と心底にある自分の気持ちに歪みが出て、ガス欠になり走り続けた結果、体は動かなくなった。
今振り返ると40歳になったのに20代と同じようにガムシャラに頑張り続けたのがいけないんだと思う。
体は若い頃より劣化していて、体を動かすだけでもガソリン食うのに、メンテナンスをろくにせずに走り続けていた。

だから脳は常に疲れていて疲れが抜けず、自律神経も体を休めるよう微熱や目眩など、様々なサインを出していた。 
無理をせずにマイペースを心がけて復職後は頑張ったが、私は人に気を使う人なので割り切る事が難しかった。

メンタルが弱ると自律神経のバランスが崩れて免疫力なども弱り、体に症状が出てくる。
体が弱ると自己防衛本能で、自分を守る事しか考える余裕がなく、考えは内側に向きになり、他人を思いやる余裕がなくなって視野が狭くなる。
自己嫌悪に陥って自分に自信をなくし不安になり、今ではなく過去や未来を不安がり、不安が膨らんで身動き出来なくなる。

そんな時はまず自分のペースを取り戻す事が大切だ。不安で考え過ぎている時は、よく寝て、眠れるよう体を適度に動かす。寝てないとマイナス思考になるし、血流良くしないと免疫力が低下し体も弱ってくるから、陽の光を浴びて歩いたりした方がいい。
体が弱ってる時は、人と合わずにゆっくり休み免疫力を高める。
メンタル弱ってる時は人の親切心は聞かない方がいい。
常識的な事は自分でもよく分かっていて、それとは違う自分の考えがあるからズレが出てきてしまい、もう自分を騙せない状況になり、脳がフリーズした状態が鬱状態だと思う。
心が迷子になってしまい、自分自身も本当はどうしたいか見失ってしまった状態が鬱なんだと思う。
だから他人の意見は要らない。
自分の心の声、本当はどうしたいかを掴む事が大切なんだと思う。
ただし、他人に頼る事は大切なんだと思う。
甘える。
弱ってる時はSOSサインを出して、気持ちを吐き出して見守り寄り添ってくれる人が必要だ。
迷子になった心の道標となる。
心が弱っている時は自分の心が喜ぶ事、満たされる事をすると心の養分になる。
自分自身をなくした時に、自分自身を取り戻すのは、心身ともに悪化して耐えてきた時間と同じ時間がかかるのかもしれない。