26キロの私が教えてくれた、「正気」への帰り道
以前、私はあるブログを書きました。
3ヶ月ほどの間に体重が26キロまで落ち、階段を上る体力さえ失った、私史上最悪の「引き寄せ」の記録です。
当時の私は、裏切りという絶望の淵で、必死に握りしめた拳に力を込め、「聖者になれば救われる」という幻想に縋り付いていました。
結果、潜在意識は見事に私が描いていたのその姿、外見のイメージだけを具現化し、あばら骨の浮き出た「痩せ細った私」を創り出したのです。
今、あの頃の私を抱きしめて、静かに伝えてあげたいことがあります。
1. 「幻の重荷」を下ろしていい
あの時、私は「未熟な自分」という重い荷物を背負い、それを克服しようと必死でした。
でも、今の私ならわかります。不足はすべて幻想だったということに。
「愛されていない」
「価値がない」
という叫びは、心のモニターに映った砂嵐に過ぎません。
その砂嵐を凝視して「どうにかしなきゃ」と格闘するほど、足元の確かな地面は見えなくなってしまいます。
私たちは、最初から一度も、不足などしていませんでした。
2. 「聖者」ではなく「人間」に戻る
私はイエスや仏陀のような、すべてを赦せる存在を目指しました。
でも、それは心のスポットライトを自分ではない「どこか遠く」へ向けていた証拠です。
今の私にとっての真理は、聖者になることではなく、「今ここ」の正気に戻ること。
お腹が空いた、喉が渇いた、風が気持ちいい。
そんな当たり前の感覚にピントを合わせるだけで、周波数は一瞬で書き換わります。
無理に誰かを赦そうとしなくていい。
ただ、冷え切った自分の吐息の温度を、温かい紅茶で緩めてあげるだけでよかったのです。
3. コンマ数秒の「ホッ」が世界を創る
かつての私は「血を吐くような努力」が現実を変えると信じていました。
でも、宇宙の原理はもっとずっと、拍子抜けするほど優しいものでした。
世界を反転させるのは、壮絶な修行ではありません。
「あぁ、もういいんだ」と、開いた手のひらから力を抜いた瞬間の、コンマ数秒の「ホッ」。
その微かな振動こそが、最も純度の高い「充足」の周波数なんです。
「充足しかないんだから、もう抗うのは諦めよう」
そう思えたとき、26キロまで削ぎ落とさなければ届かなかった光は、最初から足元に溢れていたことに気けます。
ひとりごと
最近、夫が「お腹がすいた分だけ、おいしさが増すね」と笑いながらご飯を食べている姿を見て、これこそが最高の悟りだな、としみじみ感じました。
昔の私は、遠くの光を追いかけて自分を消そうとしていました。
でも今の私は、この日常の「心の肌触り」を愛おしんでいます。
もしあなたが今、かつての私のように暗闇のなかで自分を追い込んでいるのなら。
どうか、その拳を緩めてくださいますように。
あなたは、あなたのままで、すでに「美しい景色」の一部なんですから。
次は、今のあなたの「心のスポットライト」がどこを向いているか、一緒に確認してみませんか?
「今、あなたが感じている『足りない』という苦しさは、あなたの人生がダメなわけじゃなくて、ただの心のバグ。
脳というハードウェアが一時的に誤作動を起こして、ありもしない『不足』というホラー映像を映し出しているだけなんです。
だから、一生懸命その映像を直そうとしなくて大丈夫。
一度、深呼吸して、温かい飲み物を飲んで、吐息の温度を感じてみてください。
そうやって自分を愛おしむ時間が、システムを再起動して、あなたを美しい景色へと連れ戻してくれるはず・・・。


