日本が「人を使い捨てにする国」だってことは前からわかっていたけど、
今の状況は特にひどい。そう、連日報道されているこの、「派遣切り」。
夫に聞いた話だと、ある会社では「正社員でないから」と言う理由だけで、優秀な
非正規雇用の技術者たちを、ごっそり切ってしまったそうだ。
おかげで現場では、実際に仕事をこなせる人材が激減。肝心の仕事の質が落ちて
しまったという。
しかも、技術の仕事をしていない管理職の皆さんはしっかり、会社に残っている。
管理職手当てをもらって。
これって、何かおかしくないだろうか?
技術の仕事は日進月歩だから、一度現場を離れたが最後、どんな優秀な人材でも、
どんどん時代遅れになってしまう。何年かたって景気が回復しても、もはや浦島太郎
状態で、第一線に復帰するのは難しい。また、景気が回復したからと新卒就職者を
増やしても、当然すぐには役に立たない。
優秀な技術者を育てるには、時間がかかるのだ。
今の不況を乗り切り、景気が回復した時チャンスに即応するためには、「切り捨てる」
じゃ、ダメだ。それでは、本当の解決になってない。
まず、上級管理職、というか特に経営者の皆さんは、自分の給料を減額してほしい。
(当然だ。でも、実際にはなかなか、実行している人はいないように見える)
そして、現場で労働者が余っているなら、今こそ「ワークシェアリング」をするべきだ。
一人分の仕事を、例えば二人でやってもらう。当然、収入は減るけれど、少なくとも
仕事をクビにならずにすむ人が、少しでも増える。クビにならないことで、どうにか
福利厚生制度の対象からはずされないでいられることも、とても大事だ。
じゃあ、減った分の収入はどうするか?というと、仕事のかけもちを許可すればいい。
(特に正社員の場合、ほとんどの企業で現在、副業は許可されていない)
これまでの仕事で働く時間が減った分、パートでも何でも、やれることを見つけて、
収入の足しにすればいい。家事と育児の分担も当然だろう。不景気は永遠には
続かないものだから…何でもやってみればいい。いろいろな仕事を経験すれば、
幅広い人生経験ができるし、知らなかった世界も見えてくるはずだ。中には、
クリエイティブなアイデアを発揮して、起業するような人も出てくるかもしれない。
それはそれで、いいことじゃないだろうか。リストラしなくても、起業で成功した人は、
会社を円満にやめていってくれるだろうから。
「ワークシェアリング」は、日本に紹介されたのはかなり前にもかかわらず、ちっとも
普及していない。今こそ、ぜひともこうした働き方を、取り入れてみるべきなのでは?