リアルな話です。
怖い思いをしたので、今日はその話を。


過去記事、仕事の話で書きましたが、私は法律事務所で仕事をしています。

昨年は『業務妨害に対するセキュリティ対策』とか、『精神疾患を持つ方への対処方法』とか、身の安全に関する研修がありました。

そう、多いんです。
業務妨害のようなこと。

過去には、弁護士や職員が殺害されたという事例もあります。



私の勤める事務所でも、DV被害の相談も多々あり、逆恨みされて刺されるのじゃないかと、夫に「私に保険かけておいた方がいいよ」と提案してあげたことがあります(笑)



そして今回、怖い思いをしたという話なのですが、借金問題で相談に来られた方がいました。
「借金取りから職場にも電話がかかってきてしまうので、助けてください」というものでした。

負債の額や勤務状況からして、自己破産するしかないとなり、収入基準を満たさなかったため、法テラスの民事法律扶助を利用しての、破産申立をすることになりました。

法テラスとは国によって設立された法的トラブル解決のための総合案内所です

破産申立と簡単に書きますが、借りたお金を踏み倒すわけですから、容易なことではありません。
申立書は20ページほどあり、どの項目にも全て疎明資料を添付しなければならず、それはご本人に期限までに用意してもらわなければなりません。

借金しちゃって、人生狂ったけど、でもやり直したい!という気持ちがあり、私たちはそれをサポートするだけです。

あくまでも、ご本人の意思です。


まずは借金の取立てを止めるために、弁護士が介入したという、受任通知を債権者に送ります。
その日から、債権の取立てはできなくなります。

ここからが、申立書の準備です。

通帳の履歴を2年分必要としたり、毎月の家計簿をつけてもらったり、他にも生命保険や車などがあれば、資料を提出してもらわなければなりません。

早くても、申立までに2〜3か月を要します。

逆に言えば、2〜3か月頑張ってくれればいいのです。

でも頑張れない人が多い。


まぁ、収支を把握せず、多額の借金を作ってしまうのは、家計の管理ができていないわけで、その人にしっかりやってもらうのだから、大変なのはわかります。

でもね、借りたお金を踏み倒すんですよ!

それくらい、努力しましょうよ滝汗



そう何度も何度も尻を叩いて書類を持ってくるよう言いましたが、とうとう連絡が取れなくてなってしまいました。

私、借金取りじゃありませんけど滝汗
私、あなたの味方ですけど笑い泣き

留守番電話に何度も「連絡ください」って伝言残しました。
それでも連絡ないので、「連絡ください」ってお手紙も送りました。

そんなことを数か月繰り返し、しょうがないので、もう最後通告、「○月○日までに連絡よこさないと、辞任しちゃうよ」って内容証明郵便を送りました。

連絡... ありません。

生きてるのかな?
大丈夫?

でも依頼者さんはその方だけじゃないし、その約束の日の翌日に、「辞任しました」ってお手紙を、債権者全員に送りました。

そしたら止まってた取立てが一気にきてしまって、本人ビビったのか、すごい剣幕で電話をしてきました。


「連絡できなかったのにはわけがあるんだよ!」

とか

「弁護士が親身になってくれないから、書類見ただけで吐き気がして入院してた!」

とか

「話を聞いてくれないなら死んでやる〜」

とか

その他にも色々、言い訳タラタラしてました。

もう、数十分に渡る電話で、業務妨害です。

埒があかないので、弁護士と代わろうと思ったのに、弁護士とは話したくないそうです。
代わったら、もう死んでやる!と騒ぎます。

私、サンドバッグじゃありませんけど笑い泣き

言いたい放題、コールセンターの人とか、こういう電話の対応、どうしているのでしょう
すごいお仕事ですね。


その日は何とか、「落ち着いてよく考えてね」って鎮めたけど、また翌日かかってきました。

でも無視しました。

他の人が出て、私に代われと言ったらしいけど、いないって居留守使わせてもらいました。

だって、仕事できないし。

しつこく何度も何度もかかってきました。

こちらもしつこく居留守を使いました。

そのしつこさが異常で、その日の午後は、その業務妨害電話で終わってしまったほどしつこくて、怖くなってしまいました。

仕事終わって帰る時、外、真っ暗なんですもの。
邪険にされた!って逆恨みされて、襲われたらどうしよう⁈笑い泣き

事務所から駐車場までの間、もう怖くて怖くて

「どこかで車を見張られたりしてないかな」

「付けられたりしてないかな」

って怖くて怖くて、こんな私でも自律神経やられるかと思いましたよ笑い泣き


そんな日が続き、ようやく今日、その方からの電話が鳴らなくなりました。


でもまだ危険が去ったわけではありません。
今夜も、身を潜めながら、車に乗り込んで帰宅しました


なんで、こんな目に遭ってまで仕事しているのだろう笑い泣き