14日(水)は 広尾の山種美術館まで「東山魁夷と日本の夏」を観に行って来ました。山種美術館とは、山種証券の経営者山崎種二氏が蒐集した日本画を元に、日本で初めて日本画専門の美術館として開業したとの事。

↑東山魁夷の「満ち来る潮」は、皇居宮殿の「朝焼けの潮」にリスペクトされた山種氏が、懇意にしていた東山魁夷に、一般の人も観ることが出来るようにと依頼した作品だそうです。宮殿の大壁画と違って、作品の寸法は幅8メートルです。

 

↓は「京洛四季」シリーズの春夏秋冬を描いた4枚。私の大好きな、円山公園の枝垂れ桜を描いた「花明り」も、このシリーズの1枚とは知りませんでした。

 

「京都は今描いていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいて下さい」と川端康成から懇願された東山魁夷が 京都の四季をテーマにシリーズで描いたとの事。

 

京都の師走の雪景色を描いた「年暮る」は 何か語りかけてくるような「絵物語」ですね。まるで今にもハラハラと降る雪が動き出しそうでした。

 

後半の展示は コレクションの中から夏をモチーフにした作品でした。それにしても山種美術館のコレクションの豊富さには驚きました。展示されている作品すべてが 自前のものとは!

恵比寿駅から徒歩15~20分くらいでしょうか。この暑さなので、バスを利用しました。それにしても暑かった~!↓の「山種美術館」の揮毫は 日本画家・安田靫彦によるものだそうでうす。

ミュージアムショップで買って来たお土産。京都の老舗和菓子・亀屋吉長の「一陽来福」。豆がたっぷり入ったおせんべいで、おいしかったです。